こんにちは、ぐるなびデータライブラリ編集部です。
本編集部では、ぐるなびが行った飲食店アンケートや、データサービス「ぐるなびデータライブラリ」のデータを元に、トレンド予想やメニューの分析を行っております。
昨年(2025年)の同「麺類メニュー」の特集では、味付け次第で表情を変えるパスタ系のアレンジメニューの人気と、うどん・そば・ラーメンといった“和の麺”への支持の高まりが話題の中心となりました(昨年の記事はこちら)。 では、2026年はどのような傾向が見られるのでしょうか。最新データをもとに見ていきます。
不動の三強!“和の麺”とパスタ系が二本柱
定番人気TOP20の麺類メニューは何なのか、まずは取扱指数*からみていきましょう。
* 取扱指数…指定キーワードについて、特定時点の全店舗数における取扱店店舗数の割合を表す数値。特定時点で1,000店舗あたり何店舗存在するかという指標。
※ぐるなびメニュー掲載店舗で取り扱われているメニューデータの中で麺料理に該当するメニューの取扱指数平均(2025年6月~2026年6月)上位メニューをランキングで記載。
上位の顔ぶれ、特にトップ3は順位も変化なく、三強を形成する結果となりました。
目を引くのが、パスタ系メニューの層の厚さです。「パスタ」(5位)を筆頭に、「ミートソース」(6位)、「カルボナーラ(7位)」、「ペペロンチーノ」(8位)など、TOP20のうち8品をパスタ系が占めました。ソースを替えるだけで別メニューとして成立させられるため、仕込みと在庫を共通化しながら品数を増やせる点が、飲食店側の採用を後押ししていると考えられます。
さらに「焼きそば」(4位)、「焼きうどん」(14位)など“焼き麺”も4品がランクイン。スープがないためテイクアウトにも組み込みやすく、オペレーション面での扱いやすさが定番化を支えているのかもしれません。
産地・出汁で選ばれる麺メニューの人気
ここからは、現在のトレンドにはどんな傾向があるのかを見ていきます。この1年で取扱指数が上がった麺類メニューを、増加率ランキングで紹介します。
※ぐるなびメニュー掲載店舗で取り扱われているメニューデータの中から、麺料理に該当するメニューの直近12か月分の取扱指数の前月からの増加率を平均し、上位メニューをランキングで記載。
増加率ランキングで目立つのが、そば・うどん系メニューの存在感。
「更科蕎麦」(2位)、「信州そば」(3位)、「瓦そば」(7位)などの“そば系”メニューと、「明太クリームうどん」(6位)、「おろしうどん」(10位)などの“うどん系”メニュー、TOP20のほぼ半数を和の麺が占めました。定番ランキングでは「そば」「うどん」と麺の総称のまま並んでいたのに対し、伸びているのは産地や製法、トッピングを名前に織り込んだメニューです。“何の麺か”ではなく“どこの・何を使った麺か”まで含めて選ばれ始めている、と読み取ることができます。
ヘルシー × 韓国グルメ「マッククス」に注目!
マッククスとは、そば粉を使用した韓国の冷製麺のことで、さっぱりとした喉越しが特徴です。冷たい出汁で食べるムル(水)マッククスと、ピリ辛のタレを混ぜて食べるビビン(混ぜ)マッククスの2種類が主流で、冷麺によく似ているが麺の原料と食感が異なります。
そば粉が主原料のため昨今の健康志向ニーズにもマッチし、爽やかな食感や味わいは韓国料理の締めにも最適。この夏、人気上昇が予測される注目の麺メニューです。
麺メニューの、2つの選ばれ方
今回のデータから見えてきたのは、麺類メニューが2通りの選ばれ方に分かれている可能性です。
ひとつは「そば」「パスタ」のように、総称のまま迷わず頼まれる選ばれ方。価格や提供スピード、味の想像しやすさが決め手になります。
もうひとつは、産地や出汁を名前に掲げ、わざわざ食べに行く目的として選ばれる形です。
注目したいのは、増加率上位の多くは新しい料理ではなく、既存の定番に産地・製法・素材という情報を足したもの。新メニューを開発しなくても、いま出している一皿の名前を見直すだけで、「わざわざ食べに行く」側へ移せる可能性があります。
迷わず頼まれる定番と、わざわざ選ばれる一皿。この2つをどう配分するかが、麺類メニューでは重要な要素になっていくのかもしれません。















