こんにちは、ぐるなびデータライブラリ編集部です。
本編集部では、ぐるなびが行った飲食店アンケートや、データサービス「ぐるなびデータライブラリ」のデータを元に、トレンド予想やメニュー分析を行っております。
今回は、「揚げ物」を特集します。昨年の同特集では、「チュロス」や「マラサダ」といったスイーツ系の揚げ物メニューの人気を背景に、平成リバイバルブームの影響が見られる点を取り上げました(昨年の記事はこちら)。
では今年は、データ上ではどのような動きが見られているのでしょうか。
定番ランキングと増加率ランキングを比較しながら、「揚げ物」に該当するメニューの動向を分析し、揚げ物メニューの今を読み解き、トレンドを予測していきます。
揚げ物の“今”を映す定番メニュー
まずは、全国のぐるなび登録飲食店における、取扱指数*から揚げ物ジャンル全体の傾向を確認していきます。
*取扱指数…指定キーワードについて特定時点の全店舗数における取扱店店舗数の割合を表す数値で、特定時点で1,000店舗あたり何店舗存在するかという指標です。
※ぐるなびメニュー掲載店舗で取り扱われているメニューデータの中で揚げ物に該当するメニューの取扱指数平均(2025年1月~2026年1月)上位メニューをランキングで記載。
から揚げ、フライドポテト、とんかつ、天ぷらといったメニューは、昨年と変わらず、依然として根強い支持があります。食事メニューだけでなく、お酒の肴、軽食としても選ばれるメニューとして、安定した人気の背景にあると考えられます。また、これらの定番メニューはアレンジの幅も広く、味付けや提供スタイルによって個々の店舗で差別化しやすい点も特徴です。
“素材の広がり”と“軽食化”が進む揚げ物メニュー
続いて、直近12か月の取扱指数の増加率ランキングを見ていきます。揚げ物ジャンルの中で、いま勢いを伸ばしているメニューが分かります。
*ぐるなびメニュー掲載店舗で取り扱われているメニューデータの中から、揚げ物に該当するメニューの直近12か月分の取扱指数の前月からの増加率を平均し、上位メニューをランキングで記載
今回のTOP20では、1位「タレカツ」、2位「オニポテ」、3位「フライドオニオン」などが上位にランクインしました。このランキングから見えてくるのは、揚げる“素材の広がり”です。魚介類を使用したメニューが5つ、野菜を使用したメニューが4つ含まれており、揚げ物=肉という従来のイメージにとどまらない動きが見られます。さらに、チュロスやフライドパスタといった軽食・スナック系メニューもランクインしています。こうした結果から、揚げ物は食事メニューだけでなく、間食やつまみとしての需要も伸びていることが読み取れます。
“進化する定番”フライドポテトに注目!
今年、ぐるなびが注目する揚げ物メニューは「フライドポテト」。ファストフード店などのサイドメニューとして定番となっていますが、最近では、食べ歩きしやすい容器に入った提供スタイル「ワンハンドフード」としても人気です。発祥国であるベルギー式の専門店や、無添加食材を使用したトッピングが選べる専門店など、こだわりの専門店オープンが目立っており、盛り上がりを見せています。
“何を揚げるか”から“どう楽しませるか”へ
今回の分析から、揚げ物ジャンルに大きな入れ替わりが起きているというよりも、定番メニューが支持を保ちながら、その中身が少しずつ広がっている様子が確認できました。増加率ランキングでは、魚介類や野菜を使ったメニュー、軽食・スナック系の揚げ物が伸びており、素材や提供シーンの幅が広がっています。さらに、「フライドポテト」に見られるように、素材そのものを変えるのではなく、トッピングや専門店化といった“提供方法の工夫”によって価値を高める動きも進んでいます。定番カテゴリーだからこそ、細かなアップデートが差別化につながるフェーズに入っているのかもしれません。












