こんにちは、ぐるなびデータライブラリ編集部です。
本編集部では、ぐるなびが行った飲食店アンケートや、データサービス「ぐるなびデータライブラリ」のデータを元に、トレンド予想やメニューの分析を行っております。
昨年の米飯特集では、増加率ランキングの半数以上を海鮮系メニューが占め、注目メニューとして「ライスバーガー」をご紹介しました(昨年の記事はこちら)。では、2026年はどのような傾向が見られるのでしょうか。最新データをもとに見ていきましょう。
根強いカレー人気と、広がる多国籍ご飯
まずは、飲食店における定番の米飯メニュー上位20位を見ていきましょう。
*取扱指数…指定キーワードについて、特定時点の全店舗数における取扱店店舗数の割合を表す数値で、特定時点で1,000店舗あたり何店舗存在するかという指標
※ぐるなびメニュー掲載店舗で取り扱われているメニューデータの中で米飯料理に該当するメニューの取扱指数平均(2025年7月~2026年7月)上位メニューをランキングで記載。
1位は「カレー」で、幅広い業態で取り扱われる定番中の定番としての強さが改めて示された結果となりました。続く2位「お茶漬け」、8位「卵かけご飯」、19位「出汁茶漬け」など、お米そのものの味わいを生かしたシンプルなメニューも根強く支持されていると考えられます。
一方で、TOP20のうち「寿司」「握り寿司」「ちらし」の寿司系が3品、「ビビンパ」「クッパ」「石焼ビビンバ」の韓国系ご飯が3品、「リゾット」「ドリア」「ガーリックライス」の洋風ご飯が3品を占め、あわせて9品と全体の半数近くを、他国の調理法を取り入れたメニューが構成しています。前年の特集でも上位の顔ぶれに大きな変化はないと分析しましたが、今回のランキングを見る限り、和・洋・韓それぞれのスタイルでの米飯メニューが定番の一角として定着しつつある流れが、より鮮明になったといえます。
急伸の主役はカレー系。丼物も存在感を放つ
続いて、この1年で取扱指数が伸びた米飯メニューを、増加率ランキングで見ていきます。
※ぐるなびメニュー掲載店舗で取り扱われているメニューデータの中から、米飯料理に該当するメニューの直近12か月分の取扱指数の前月からの増加率を平均し、上位メニューをランキングで記載。
こちらのトレンド米飯メニューの顔ぶれは大きく変わりました。
「金沢カレー」(1位)、「ウィンナーカレー」(2位)、「ロースカツカレー」(6位)、「チキンカツカレー」(8位)と、上位20位のうちカレー系メニューが4品を占めました。定番ランキングで1位だった「カレー」が、増加率の面でも勢いを保っている様子がうかがえます。
また、「ヒレカツ丼」(3位)、「海鮮ユッケ丼」(11位)、「うな玉丼」(12位)など丼物も5品ランクインしており、昨年の特集で目立った海鮮系中心の丼から、いわゆる味の濃い“ガッツリ系”の丼へ人気が移りつつある様子が読み取れます。
【注目】カレーの多様化を牽引する"ネパール料理"
ネパール料理は、豊富なスパイスと豆、野菜を多用し、素材の味を活かした味わいが特徴です。スパイスと肉や野菜を一緒に入れて炊き込んだ「ビリヤニ」人気の波及や、ハラル対応への関心、そして日本国内のネパール居住者の増加を背景に、検索数と取扱店が急増しています。
ビリヤニを主役に据えたセットや、多彩な副菜を混ぜて楽しむ定食「ダルバート」が支持を得ており、現地の味を忠実に再現しつつも、SNS映えする華やかな盛り付けやベジタリアン対応の提供例も増えていおり、注目を集めています。
米飯の2つの活かされ方
今回の各ランキングを通して見えてきたのは、米飯メニューが大きく2つの方向で選ばれているという構図です。
ひとつは、卵かけご飯、お茶漬け、雑炊のように、お米そのものの味わいをシンプルに楽しむ「主役としてのご飯」。もうひとつは、カレーや丼物、ビビンパ、リゾットのように、ご飯を土台にさまざまな具材やスパイスを受け止める“器としてのご飯”です。
後者の“器としてのご飯”はトレンドを牽引しており、素材や調理法を掛け合わせるだけで新しいメニューを生み出しやすく、消費者にとっても飽きずに新しい組み合わせを楽しめる存在になっているのかもしれません。
また、注目の「ネパール料理」に見られるように、スパイス×素材の味をかけ合わせたメニューは、今後も米飯メニューの可能性をさらに広げていくことが期待されそうです。












