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こんにちは、ぐるなびデータライブラリ編集部です。東京オリンピック・パラリンピックの熱戦に盛り上がりつつも、度重なる緊急事態宣言やまん延防止等重点措置で、自粛が日常と化してしまった感のある2021年。営業の制限を余儀なくされた飲食店をはじめ、食関連業界にとっては2020年よりも一層厳しい年となりました。

一方で、コロナ禍においても人々の『食を楽しみたい』という願いが失われることはなく、様々なジャンルからヒットメニューが生まれています。そこで今回は、昨年人気だったメニューとそのヒット要因を分析した上で、2022年のグルメトレンドを予測してみたいと思います。

目次

下の表は、ぐるなびデータライブラリ内 で公開した、2021年のグルメトレンドランキングです。
「トレンド予報」とは、「ぐるなびデータライブラリ」が提供しているデータサービスの1つ。過去に流行したメニューを多角的に分析し、それに似た傾向を見せているメニューを、今後流行する可能性のあるメニューとして選出しています。“未来のヒット予測”として毎月公表しているものですが、その予測データに、実際に飲食店でどのくらいオンメニューされたかを表す「取扱指数(※)の上昇率」を 組み合わせた“ヒットメニューの総まとめ”も提供。まずは、そのデータを使って2021年のグルメシーンを振り返ってみましょう。

※:取扱指数 特定時点で1,000店舗当たりに取り扱っている店舗が何店舗あるか。どのくらいの飲食店で取り扱われているかを示す指標  
※:トレンド予報のメニューの掲載月と掲載後半年間の取扱数を比較し、その上昇率をランキング形式で記載。

  • 2021年トレンド予報掲載メニュー上昇ランキング

    ※1:台湾では定番の朝食メニューで、しょっぱい豆乳のスープのような料理
    ※2:クロワッサンとワッフルをかけ合わせた造語で、ワッフルメーカーでクロワッサンを焼いたスイーツ
    ※3:ナマズ目パンガシウス科の食用ナマズ。般的な白身魚と同じように調理することができる。
    ※4:豚バラ肉を巻いた海老を鉄板で焼き、チーズを付けて食べる韓国料理
    ※5:北アフリカ発祥のペースト状の辛味調味料
    ※6:卵を主材料としたクレープと卵焼きの中間のような台湾料理
    ※7:茹でた豚肉をサンチュ・エゴマなどの野菜で包んで、キムチなどと一緒に食べる韓国料理

専門店も登場しファンをとらえた「鹹豆漿」

昨年、飲食店で取り扱いが伸びたメニューの1位は「鹹豆漿(シェントウジャン)」でした。「鹹豆漿」とは台湾で定番の朝ごはんメニューの1つで、温かい豆乳に酢などの調味料を加え、干しエビやネギ、ザーサイ、パクチー、「油條(ヨウティアオ)」という台湾風揚げパンなどの具材を入れたもの。酢が混ざることで豆乳のタンパク質が凝固するため、おぼろ豆腐が入ったスープのような感覚で、味わいも優しく、ヘルシーな一品です。
この1~2年でカフェなどでも提供されるようになったほか、都市部では本場の味が再現された「鹹豆漿」の専門店も登場。海外旅行へ行けないコロナ禍において、身近で台湾の空気を感じたいというニーズをとらえ、特に20~30代の女性の心を掴みました。東京には、連日行列ができる人気店もあります。
また、イートインだけでなく、スープや具材のセットをオンラインで販売する専門店も。こうした試みも、飲食店の営業  自粛期間が長かったにもかかわらず、「鹹豆漿」の人気が維持された要因と考えられます。

海外発祥のスイーツが人気。「マリトッツォ」は一大ブームに

2位には「マリトッツォ」 がランクインしました。
「マリトッツォ」とは、ブリオッシュに生クリームを挟んだ丸型のスイーツ。イタリアのローマが発祥とされ、日本では2020年ごろからパン屋やカフェなどで販売されるようになりました。
パンに生クリームをはさむという簡単な工程でできることや、丸くてかわいらしい見た目、またイチゴやチョコレートなどトッピングを変えることでアレンジにも幅があることなどから、全国的に多くの飲食店で提供されて一大ブームとなりました。

 

3位の「クロップル(クロッフル)」とは、クロワッサンとワッフルをかけ合わせた造語で、ワッフルメーカーを使ってバターたっぷりのクロワッサン生地を焼いたスイーツ。こちらは韓国のカフェが発祥で、アイスクリームやフルーツを添えて提供され、若い女性の間でブームに。SNSでも多く拡散されました。日本でも2020年秋ごろから取り扱う店舗が増え、2021年春にはユーザーの検索が急増。やはり若い女性を中心に人気を博しました。

「クロップル」のように、これまでにもあったスイーツを組み合わせて再構築した“ハイブリッドスイーツ”が好評だったのも2021年の特徴。例えば、従来のあんこに生クリームなど洋風の食材を組み合わせた「進化系どら焼き」が流行。ランキングでも10位に入っており、飲食店での取り扱いも増えました。

このほか、5位の「エビギョプサル」、6位の「チーズキンパ」など、韓国料理も多くランクイン。1位の「鹹豆漿」と同様に、海外旅行ができない中、食で韓国を楽しみたいというニーズが高かったと考えられます。

 

引き続きアジア系グルメが好発進の2022年。ヨーロッパ発のスイーツにも注目!

ここまで昨年を振り返ってきましたが、それを踏まえ、2022年はどのようなメニューがトレンドを牽引していくのでしょうか。
海外への旅行がもうしばらく難しいとみられる中で、海外発祥の食、中でも韓国料理の人気は今後も続く見込み。「チーズタッカルビ」や「チーズハットグ」などの流行も記憶に新しいですが、昨年の「エビギョプサル」など、最近になっても韓国発のチーズ系メニューは根強い人気です。様々な韓国料理が登場していますが、今年、ぐるなびでは「マヌルパン」に注目しています。

「マヌルパン」とは、韓国のベーカリー発祥のパン。「マヌル」とは韓国語で「ニンニク」のことで、切り込みを入れた丸いパンにガーリックバターやクリームチーズがはさまれ、ニンニクとバターの風味に甘さがプラスされた濃厚な味わい。食べることに罪悪感を感じるほどハイカロリーであることも特徴です。
ヘルシー志向が高まる反面、特に若い世代で『ハイカロリーかつパンチの強いメニューを食べることがストレス発散につながる』といった心理もあり、それにはまるかたちで流行が予測されます。

このほか、イタリア・ナポリの伝統菓子「アラゴスタ」も押さえておきたいメニュー。「アラゴスタ」とは、薄く伸ばして巻いた「タッピ」という生地の中に、シュー生地を詰めて焼き、クリームを入れたスイーツ。やや硬めのバリッとした食感の生地に、たっぷりのクリームが入っており、食べごたえもあります。同じイタリアの「マリトッツォ」がブームになったことで今年はヨーロッパのスイーツに注目が集まっており、「アラゴスタ」も“ネクスト・マリトッツォ”として期待されています。


海外発祥のメニューが引き続き好調な一方で、健康志向に反して高カロリーフードを求める層が登場するなど、消費ニーズの変化から2022年も新たなトレンドが生まれそうです。

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