こんにちは、ぐるなびデータライブラリ編集部です。
本編集部では、ぐるなびが行った飲食店アンケートや、データサービス「ぐるなびデータライブラリ」のデータを元に、トレンド予想やメニューの分析を行っております。
みなさん、「わざわざグルメ」というジャンルを知っていますか?ぐるなびでは食トレンドとして食に関するキーワードをシーズンごとにリリースしていますが、今年の春は「わざわざグルメ」を注目キーワードとして発表しました。家でもプロの味が楽しめるのが当たり前になった昨今、外食に求められるポイントも変化してきているよう。今回は、この「わざわざグルメ」についてアンケートデータを使って詳しく紹介していきます。
エンタメ性あふれる「わざわざグルメ」に注目!
「わざわざグルメ」とは、飲食店で客自身が料理を仕上げたりドリンクを作ったりするなど、あえて自分たちで手をかけて楽しみながら体験できるグルメのこと。非日常が体感できる!と、特に若者を中心に注目を集めています。
具体的なメニュー例としては、韓国おにぎり「チュモッパ」、揚げ具合を調整できる「串揚げ」、ペレットという鉄の塊で焼き加減を調整できる「ハンバーグ」など。"自分好みに調整しながら仕上げる”というのがポイントです。
「食をみんなと楽しめそう!」と20代に特に人気
「わざわざグルメを食べてみたいか」というアンケートには、全世代平均で約半数が「食べてみたい・やや食べてみたい」と回答。特に20代は全体平均を大きく上回って、約6割が「食べてみたい・やや食べてみたい」と回答しました。
外食ならではの「誰かと楽しめる」が魅力!
「わざわざグルメを食べてみたい」と回答した人にその理由を聞いてみたところ、「同伴者と盛り上がれそう」と「体験したことがない、目新しいから」という回答が同率でトップとなりました。次いで僅差で「体験することを楽しめる」が3位に。
ここ数年の複数人での外食自粛や黙食推奨の反動か、仲間や家族と一緒に盛り上がったり、誰かと共に体験できたりすることに魅力を感じるという人が多いようです。
ジャンル問わずにさまざまなシーンで楽しみたい!の声多数
「どんなジャンルで楽しみたいか」という質問には、一位は僅差で「洋食」という結果になりましたが、大きな偏りもなく、さまざまなジャンルで希望されているということが明らかになりました。ここから、複数人で一緒に楽しめる・体験できる「わざわざグルメ」は、どのジャンルでも人気になる可能性を秘めているのかもしれません。
外食の楽しみ方が「時間」に変わってきている
ここ数年、お取り寄せやデリバリーサービス、内食が急激な進化を遂げてきました。家でプロの味を楽しめることが一般的になってきた今、外食に求められているのは、自分では表現できないおいしさやプロによる完璧な料理というよりも「家族や友人と一緒に食べるからこそ楽しめる時間」や「外食ならではの特別感がある時間」だということが、今回のアンケートから分かりました。今後、味やサービスはもちろんのこと、"どんな体験ができる時間なのか”ということをアピールすることが、外食における新しいブームを作るキーワードになるのかもしれません。
【調査概要】
・調査期間:2023年2月3日(金)~5日(日)
・調査対象:全国
・調査方法:WEBアンケート
・対象年代:20代~60代のぐるなび会員 1,000名