こんにちは、ぐるなびデータライブラリ編集部です。
本編集部では、ぐるなびが行った飲食店アンケートや、データサービス「ぐるなびデータライブラリ」のデータを元に、トレンド予想やメニューの分析を行っております。
今回は、季節ごとでもメニューやトレンドの移り変わりが早い傾向のある「スイーツ」を特集します。昨年のトレンドとどう変わったのかをデータを元に分析し、そして今後注目のスイーツについても紹介します!
<2022年> 食感が決め手!海外スイーツ人気
まずは、昨年の注目スイーツについて振り返ります(昨年のスイーツ特集記事はこちら)。
昨年は、海外スイーツが注目を集めていて、特にイタリアンプリンや台湾カステラなど、食感も楽しめるメニューが人気でした。
この一年でどのような変化があったのか、ここから詳しく解説していきます。
定番スイーツには、大きな変動はなし
続いて、飲食店での定番スイーツが分かる、取扱数のランキングを見ていきましょう。ここから、飲食店で扱う定番スイーツが分かります*。
*集計は、ぐるなびデータライブラリで採用している取扱指数を基準にしています。取扱指数とは、指定キーワードについて特定時点の全店舗数における取扱店店舗数の割合を表す数値で、特定時点で1,000店舗あたり何店舗存在するかという指標です。
※ぐるなびメニュー掲載店舗で取り扱われているメニューデータの中から、スイーツ(デザート)に該当するメニューの2023年4月の取扱数を多い順にランキングで記載。
定番スイーツは、昨年と比べても大きな変動は見られませんでした。アイスやシャーベット、プリンや杏仁豆腐など、食後の口直しになるようなスイーツが、やはり人気のようです。
<2023年> “和”スイーツが人気の兆し
ここからは、今年のトレンドを分析する上で、昨年と比べて取扱指数の増加率が高かったスイーツメニューについて調査しました。ここから、この1年でどんなスイーツが注目を集めたかが分かります。
※ぐるなびメニュー掲載店舗で取り扱われているメニューデータの中から、ドリンクに該当するメニューの取扱数を、2022年4月と2023年4月の数値で比較し、増加率上位メニューをランキングで記載。
新たな海外スイーツ人気は相変わらずですが、和菓子や和風スイーツの躍進にも注目。ぼたもち(1位)、葛まんじゅう(4位)、和風パフェ(9位)、白玉クリームあんみつ(13位)など、昨今のレトロ文化やレトロ喫茶の人気が、スイーツにも影響を及ぼしているのかもしれません。
ぐるなび注目!これからくる海外スイーツ
【バグラヴァ】サクサクした食感と強い甘みが特徴
バグラヴァとは、トルコの伝統菓子の1つ。何層にも重ねた極薄のパイ生地に、砕いたクルミやピスタチオなどを挟んで焼き、仕上げにシロップをかけて作り上げられます。表面はサクサク、噛むほどにシロップと小麦粉の甘みが堪能できるスイーツ。形や具材もさまざまで、食感も個性が出ます。
2022年に、トルコの老舗菓子店が日本に初出店したことで話題となり、注目度が上がるとともに日本国内の取扱いが増加しました。
【レモンタルト】レモンの爽やかな味わいと写真映えする見た目が◎
フランス発祥のレモンタルト。タルト生地にレモンカードがたっぷり入ったスイーツで、タルトのサクサクとした食感と爽やかな甘みが特徴です。果肉がトッピングされたものや、メレンゲがのったタルトなど、見た目も華やかなことから写真映えという点でも人気です。
さらに、2023年3月にフルーツを使用したタルトを提供する専門店が東京・下北沢にオープンしたほか、スイスの老舗ブランドのパティスリーとコラボレーションしたレモンタルト味のチョコレート菓子が発売されたことで話題に。
海外スイーツと、和スイーツ。二軸人気の予感
まだ知られていない、海外からの最新スイーツはこれからもトレンドを更新する見込みです。あわせて、昔ながらの和スイーツの人気も侮れません。レトロブームは、スイーツだけでなく他のグルメでも見られる傾向で、今後、これが派生して日本食・和スイーツへの原点回帰が見られる可能性もあります。