こんにちは、ぐるなびデータライブラリ編集部です。
本編集部では、ぐるなびが行った飲食店アンケートや、データサービス「ぐるなびデータライブラリ」のデータを元に、トレンド予想やメニューの分析を行っております。
今回はドリンク特集です。昨年はフルーツ系フレーバーのドリンクが注目されていましたが、今年はどんなドリンクが人気なのでしょうか(昨年の記事はこちら)。ぐるなび独自のデータから、その傾向とトレンドを予想していきます。
アルコールは「甘さ控えめ」が定番
飲食店での定番人気のドリンクメニューを、ぐるなび掲載店舗での取扱指数*から見ていきましょう。
※取扱指数…指定キーワードについて、特定時点の全店舗数における取扱店店舗数の割合を表す数値。特定時点で1,000店舗あたり何店舗存在するかという指標
※ぐるなびメニュー掲載店舗で取り扱われているメニューデータの中から、ドリンクに該当するメニューの2025年3月の取扱指数の上位メニューをランキングで記載
定番人気のドリンクは、昨年と大きく変動はありませんでした。上位ランキングに入るアルコール類は、食事の味を邪魔しないような甘さ控えめのものが多い傾向。昨年はランク外だった日本ならではの「緑茶」が19位にランクインしています。
「お茶系」ドリンク人気が加熱
昨年と比べてここ一年で人気が出たドリンクはどんなドリンクだったのでしょうか。ここでは、直近12ヶ月間で取扱指数の増加率が上がったドリンクメニュー上位ランキングを紹介します。
※ぐるなびメニュー掲載店舗で取り扱われているメニューデータの中から、ドリンクに該当するメニューの直近12か月分の取扱指数の前月からの増加率を平均し、上位メニューをランキングで記載
昨年から続くフルーツ系ドリンクの人気は今年も変わらず多数がランクイン。注目は、トップ20位中5つに当てはまる「お茶系」のドリンク人気。2位の「クラフトティー」とは、クラフトビールと同様、主に小規模生産のお茶のことで、貴重な茶葉を使ったり、こだわりの製法で作られたりしたお茶を指します。
また昨年までは人気のドリンクと言えばアルコールを含むものが多い傾向でしたが、今年はソフトドリンクの人気が高まっているのも特徴です。
ドリンクだけには収まらない!? ウーロン茶に注目
言わずと知れた「ウーロン茶(烏龍茶)」は、中国茶の一種で、発酵を途中で止めた半発酵茶のこと。“今”注目の理由としては、従来と違った楽しみ方で盛り上がりを見せているためです。大手飲料メーカーやカフェチェーンから、フルーツのフレーバーや花の香り付きのウーロン茶が発売されたり、ウーロン茶を使用したパフェが発売されたりするなど、新たな使われ方が始まっています。
茶葉の香りを生かしたメニューが人気の予感
「お茶系」ドリンクが人気を集めている2025年。昨年トレンドだったフルーツフレーバーと掛け合わせたり、その苦味と香りを生かしてビールやデザートに使われたり、と進化を遂げています。
食事の味を邪魔しない定番、もしくはお酒の割ものとして王道のお茶系ドリンクですが、今後は茶葉そのものを味を主役に楽しめたり、アレンジするドリンク・メニューが注目を集めるかもしれません。