<米飯メニュー>2025年の最新トレンドをデータで解説!いま注目のメニューは?

 

こんにちは、ぐるなびデータライブラリ編集部です。
本編集部では、ぐるなびが行った飲食店アンケートや、データサービス「ぐるなびデータライブラリ」のデータを元に、トレンド予想やメニューの分析を行っております。

昨年の米不足から続いた価格上昇、そして今年6月の政府による備蓄米放出など、昨年から今年にかけて世間を騒がせている、日本の主食「米」。お米の重要性について改めて考える機会が増えたという方も多いのではないでしょうか。

今回は、そんなお米を使った飲食店の「米飯」メニューについて特集します。昨年の同特集では、注目メニューとして「酵素玄米」を紹介しましたが(昨年の記事はこちら)、今年はどんなメニューが注目されるのか、その傾向とともに紹介します。

定番人気の顔ぶれは、昨年と大きく変化なし

まずは、飲食店における定番の米飯メニュー上位20位までを見ていきましょう。
*集計は、ぐるなびデータライブラリで採用している取扱指数を基準にしています。指定キーワードについて特定時点の全店舗数における取扱店店舗数の割合を表す数値「取扱指数」は、特定時点で1,000店舗あたり何店舗存在するかという指標です。

※ぐるなびメニュー掲載店舗で取り扱われているメニューデータの中から、米飯に該当するメニューの直近12ヶ月の取扱指数を平均した上位20位。

上位20位にランクインしたメニューの顔ぶれは、若干の変動はあれど、昨年と大きく変化はありませんでした。ときには主役として、ときにはメインのおかずを際立たせる脇役として、ジャンル関係なくお米が使われています。

トレンドは「海鮮系 × 米」の組み合わせ

次に、現在のトレンドを見ていきましょう。この1年で取扱指数が上昇した米飯メニューを、増加率ランキングで紹介します。

※コングリ:キューバの定番料理で黒豆を炊き込んだ赤飯に似ている炊き込みご飯
※ぐるなびメニュー掲載店舗で取り扱われているメニューデータの中から、米飯料理に該当するメニューの直近12か月分の取扱指数の前月からの増加率を平均し、上位メニューをランキングで記載。


昨年と同様に、今年も新たな丼メニューが多く注目されているようです。「ひれかつ重」(1位)や「海老天丼」(13位)といった、揚げ物の丼が昨年と比べて多くランクインしています。また、肉系のものよりも海鮮系のメニューが増えたのも特徴で、上位20位のうち半数以上が海鮮系となりました。

「ライスバーガー」が新たなファストフードに仲間入り

ライスバーガーとは、焼き固めたご飯をバンズに見立てて、和風の具材を挟んだバーガースタイルのメニューのこと。昨今米価格の高騰が続く中、流れに逆行するように飲食店などであえて「特別感のあるメニュー」として積極的にメニュー化されています。そのほか、グルテンフリー志向による再評価などが挙げられ、手軽な和風ファストフードとして支持が広がっています。現在はファストフードやコンビニ、冷凍食品でもメニュー化や商品化が進んでおり、注目のメニューです。

令和の米騒動が変えた、日本人の意識と食卓

国内の米不足と価格高騰を発端に広がった一連の出来事は、“令和の米騒動”とも呼ばれ、多くの日本人にとって主食の有難みを改めて見直すきっかけとなりました。
2023年の「おにぎり」、2024年の「酵素玄米」など、近年「お米そのものを楽しむ」メニューへの注目が高まる中で起きたことも、騒動が大きくなった原因の一つと考えられます。
米の消費量減少が懸念される中、今回の出来事を機に意識が変化したのは確かであり、お米を使った新たな商品やメニュー開発が積極的に進められている今、お米ブームの再来も遠くないかもしれません。

 

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