こんにちは、ぐるなびデータライブラリ編集部です。
本編集部では、ぐるなびが行った飲食店アンケートや、データサービス「ぐるなびデータライブラリ」のデータを元に、トレンド予想やメニューの分析を行っております。
昨年も特集した麺類メニュー(昨年の記事はこちら)。昨年は「◯◯焼き」といった炒め系麺類メニューに注目が集まっていましたが、今年はどんな麺類メニューが人気となるのか、データから分析・予想していきましょう。
アレンジ自在なパスタ系麺類メニューが人気
まずは直近12ヶ月における飲食店の取扱指数から、定番人気の麺メニューをランキング形式で紹介します。
* 取扱指数…指定キーワードについて、特定時点の全店舗数における取扱店店舗数の割合を表す数値。特定時点で1,000店舗あたり何店舗存在するかという指標。
※直近12ヶ月分の麺メニューの月次取扱データを平均し多い順にランキング化
和洋中、各料理ジャンルの王道とも言える麺類メニューがバランス良くランクインしています。特にさまざまな味付けで顔を変えるパスタをアレンジしたメニューの人気が顕著なランキングとなりました。
ラーメン、そば、うどん…“和の麺メニュー”がトレンド
ここからは、現在のトレンドにはどんな傾向があるのかを見ていきます。この1年で取扱指数が上がった麺類メニューを、増加率ランキングで紹介します。
※直近12ヶ月分の麺メニューの取扱指数の前月からの増加率を平均し、上位メニューをランキング化
直近1年で注目を集めた麺類メニューも、偏りなく和洋中すべての料理ジャンルからそれぞれランクイン。特に和の麺メニューであるうどん、そば、ラーメンの支持が高いようです。昨年の炒め麺ブームも一段落し、「スープ+麺」という麺メニューの人気が主流となっており、野菜や肉の出汁をうまく活かしたメニューが注目を集めています。
食べ応えある「スープパスタ」に注目
スープパスタとは、スープの中にパスタを入れた、スープの旨味とパスタの食感を同時に楽しめるメニューのこと。クリーム系やトマト系のスープなどが一般的で、最近ではラーメンのように深い器に熱々のスープを張り、その中にパスタを沈めて提供するスタイルが注目を集めています。食べ応えのあるボリューム感や見た目のインパクトから男性人気も高く、SNSでも話題となっています。専門店のオープンや、石焼スタイルのものが登場したりと今話題のメニューです。
出汁に強い日本食文化 × パスタの進化に注目◎
ご飯系メニューと似た傾向で、麺そのものに工夫するよりも、麺の主張は強すぎず出汁やスープによって味わいの可能性が広げられる麺類メニューが国内では人気のよう。スープパスタはこの日本人の嗜好にもピッタリで、スープのアレンジ次第で新たなパスタ系メニューの発見・人気につながることが予想されます。出汁を代表として素材の旨味を引き出すのが得意な日本の食文化。パスタ料理の新たな顔を引き出すスープパスタは、今年の注目メニューです。