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こんにちは、ぐるなびデータライブラリ編集部です。
本編集部では、ぐるなびが行った飲食店アンケートや、データサービス「ぐるなびデータライブラリ」のデータを元に、トレンド予想やメニューの分析を行っております。

今回は、昨今改めて注目を集める中華料理について特集します。2022年後半から注目された「ガチ中華(あえて日本人の舌に合わせず、本場さながらの味付けの中華料理のこと)」。その注目度合いから、2023年は「今まで知られていなかった新たな中華料理の登場」を予想しました(昨年の記事はこちら)。今年はどんな中華料理が注目されるのか、ぐるなびが持つさまざまなデータを元に予想していきます!

ジャンルではなくメニュー名で検索する人が増加

まずは中華メニューの取扱ランキングと検索ランキングを紹介します。ここから、定番人気と高い知名度のメニューが見えてきます。

*それぞれ「取扱指数」および「検索指数」よりランキングを作成
取扱指数…指定キーワードについて、特定時点の全店舗数における取扱店店舗数の割合を表す数値。特定時点で1,000店舗あたり何店舗存在するかという指標。
検索指数…ユーザーが、指定キーワードをどのくらい検索しているかを表す数値。特定期間に検索100,000回あたり何回検索されたかで算出。
取扱ランキング…2024年1月の中華に該当するメニューで取扱指数が高い順
検索ランキング…2024年1月の中華に該当するメニューで検索指数が高い順

 

取扱ランキング(=取り扱い数量が多い定番メニュー)としては、例年と変わりなく家庭料理としても扱われる王道中華メニューがほとんどでした。ただし、検索ランキングで見てみると、昨年上位に入っていた「ガチ中華」や「中華料理」といったジャンル全般を示す名称よりも、具体的な中華料理のメニュー名で検索する人が多く、それぞれの料理名が浸透していることが分かります。

広まりを見せる本場の中華料理

ここからは、昨年と比較した取扱指数・検索指数の増加率を紹介します。どんな中華料理が今注目されているのか、今後トレンドを牽引するメニューが見えてきます。

注目は、検索増加率のメニュー。辛いもの好きな人を中心に、昨年検索増加率1位だった「麻辣湯」が5位にランクダウンしており、辛くない「北京風拉麺」や「扣肉(コウロウ)」、中国の揚げ菓子「開口笑」などがランクイン。カタカナや日本風の料理名でなく、本場中国でも使われる料理名そのもので検索されているのも特徴です。本場の味や料理名が世間の注目を集めるということが分かる結果となりました。

野菜豊富な「あんかけ焼きそば」に注目

ぐるなび注目の中華メニューは「あんかけ焼きそば」。蒸した中華麺と肉や魚介、野菜などを油で炒めて上から餡をかけた焼きそばのことをさし、茹で麺も油で揚げたものも含みます。国内では北海道小樽市のソウルフードとして知名度が高く、使用素材のアレンジのしやすさから地方色が強い中華メニューの一つとして注目を集めています。あんかけ焼きそば専門店のオープンや、期間限定のあんかけメニューが提供されるなど人気となっています。

新たな「本場メニュー」と「定番+アレンジ」がポイント

日本国内の家庭料理にまで定着した中華料理だからこそ、家庭では作れない新たな本場のメニューに注目が集まる傾向だということが、今回の調査からわかりました。また「あんかけ焼きそば」のような定番メニューにおいても、素材や味付けなどお店ごとの個性が光るアレンジをプラスすることで新たなトレンドの可能性を秘めているということも明らかに。
まだ知られていない「本場メニュー」、そして「定番+アレンジ」が、今後の中華料理のキーワードとなりそうです。


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