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こんにちは、ぐるなびデータライブラリ編集部です。
本編集部では、ぐるなびが行った飲食店アンケートや、データサービス「ぐるなびデータライブラリ」のデータを元に、トレンド予想やメニューの分析を行っております。

前半では、ドリンクのトレンドについて分析しました(前回の記事はこちら)。後編の今回は、全国の飲食店へのアンケートから、「いま飲食店で提供されているソフトドリンク傾向」および「気になるドリンク情報」について調査しました。
なお昨年の同調査では、原料価格高騰の波を受け、コスパ面や無駄のない商品を求める声が飲食店から多く出ました(昨年の記事はこちら)。原料価格高騰は今年も続いていますが、今年はどんな変化が起きているのでしょうか。詳しく見ていきます。

提供状況に大きな変化なし。無料ドリンクの種類が微増の傾向

飲食店で取り扱うソフトドリンクの種類については、昨年と大きな変化は見られませんでした。提供方法においては、無料提供ドリンクに若干の変化が。「ホットコーヒー(昨年3.2%→今年8.0%)」、「アイスコーヒー(昨年1.8%→今年5.5%)」「紅茶、ハーブティ(昨年2.7%→今年3.8%」)と、無料提供ドリンクの種類が昨年より微増しているようです。

SNSが1位に躍進! オンラインでの情報収集が主流に

次に、どんなメディアやルートからドリンクの情報を入手しているのかを聞きました。

ソフトドリンクに関する情報の入手先は、この1年でランキングに大きな変化が見られました。1位の「SNS」(18.9%)は昨年3位から大躍進。そして昨年2位だった「取引先の担当者からの情報」は5位に順位を下げました。最新の流行を入手できる点、一般ユーザーのリアルな声がいくつも拾える点、そして口コミが同時に広がる点は、SNSの強みなのかもしれません。
そんなオンラインでの情報収集が主流な中で、オフラインでの「他店の食べ歩き」が、昨年6位から3位にランクアップしています。オンラインの情報や口コミだけでなく、自分の舌と目で確かめることの重要性もブレずに残っているようです。

ネット検索が難しい体験と情報が求められている

最後に、ドリンクにまつわる「知りたい情報、気になっていること」についてのアンケート回答も見ていきましょう。

アンケート回答のは、「コーヒーやお茶などの資格を知りたい」「原価高騰なので、差別化できるもの」「美容に良いなど効能があるもの」「自店の強みになるような商品開発」など、お店独自のオリジナリティがある提供体験や、アイデア商品を知りたい飲食店が多い印象です。これは単語やメニュー検索が主流であるオンラインでは見つけにくい情報なのかもしれません。

ドリンクに求められる「付加価値」

ここ数年続く、原料価格の高騰による、抗えない提供価格の上昇。円安の影響もあり、この状況は今後もしばらく続くと予想されます。昨年はコスパや無駄の削ぎ落としが求められていましたが、すでにそこを実践したがゆえに、差別化や付加価値を付けることで満足度と納得感を担保したいと思う飲食店が多いようです。「トレンド」もこの付加価値の一つであり、最新の情報を入手するためにオンラインでの情報入手が主流になっていることにも納得の結果となりました。

【調査概要】
調査手法:インターネットリサーチ
調査期間:2024年4月5日(金) ~ 2024年4月11日(木)
有効回答:237店舗
回答者プロフィール:
居酒屋(30.4%)和食(20.7%)洋食(11.4%)
関東(51.1%)関西(21.5%)
自営(73.5%)直営(14.3%)フランチャイズ(12.2%)


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