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こんにちは、ぐるなびデータライブラリ編集部です。
本編集部では、ぐるなびが行った飲食店アンケートや、データサービス「ぐるなびデータライブラリ」のデータを元に、トレンド予想やメニューの分析を行っております。

前回は夏に食べたくなる「辛い料理」のトレンドを紹介しましたが(前回の記事はこちら) 、今回は、夏の定番グルメ素材「うなぎ(鰻)」について分析していきます。

 

目次

夏に増える「うなぎ」メニュー

土用の丑の日(今年は7月23日と8月4日)にあわせて注目されるグルメ素材「うなぎ」。ビタミンを多く含む素材のため、夏バテ対策でも話題になりますよね。
本来、うなぎは初冬が旬と言われる食材。夏に売上げが減った昔の商人が「土用の丑の日」にあわせてキャンペーンをうったところ人気が出たこと、そして先述した、夏バテ対策の素材として夏にぴったりだということで、今では「夏といえばうなぎ」「土用の丑の日といえばうなぎ」が定着したと言われています。

飲食店でも、夏はうなぎを使ったメニューが増える時期です。事実、ぐるなび掲載店舗における2021年7月のメニューデータを調査したところ、上位20位に4品、うなぎを使ったメニューがランクインしています。

※季節指数とは
指定キーワードの取扱数について、通年平均に対する分析月の取扱数の割合を表す数値です。集計時点から直近53週の平均に対し100店舗あたり何店舗存在するかという指標で算出しており、数値が高いほど季節要因の影響を受けていると判断できます。

※取扱指数とは
指定キーワードについて、特定時点の全店舗数における取扱店店舗数の割合を表す数値です。1,000店舗あたり何店舗存在するかという指標で算出しており、数値が高いほど取扱店舗が多いと判断できます。

・鰻ざく(うざく)…きゅうりとうなぎの酢のもの
・うな重…“重箱”によそわれたご飯の上にうなぎの蒲焼を盛り付けたもの
・うな丼…“どんぶり”などによそわれたご飯の上にうなぎの蒲焼を盛り付けたもの


各メニューに使われているメイン素材を考えると、それぞれ多くても1~2メニューなのに対し、うなぎだけは4つもランクインしていることから、夏のうなぎ人気が分かります。

うなぎメニューを取り扱う店舗は右肩上がりに増えている

ここからは、先述の季節指数トップ20にランクインした4つのうなぎメニュー(鰻ざく、うなぎの蒲焼、うな重、うな丼)の取扱指数の推移を分析していきます。


グラフからも分かるように、うなぎメニューの取扱数は、全体的に年々右肩上がりに増加しています。7月頃になるとグッと取扱数が上がり、冬にかけて若干降下、そしてまた次の夏に再度上がる、ということを繰り返しています。このことから、今年の7月も取扱数がさらに上がることが予想されます。

専門店以外でも「うなぎ」が手軽に食べられるようになった

各うなぎメニューを取り扱う飲食店の業態を見てみると、うなぎ専門店が含まれる「和食店」のほか、居酒屋・寿司店がほとんど上位を独占。ただし、「うな重」に関してはファミレスやファーストフード店での取扱いも多いようです(全体の9%)。一般的には手が届きづらかった「うな重」ですが、ここ最近、大手牛丼チェーンや大手ファミレスチェーンでの取り扱いが記憶に新しい方も多いのではないでしょうか。
高級素材として知られるうなぎですが、身近な飲食店で食べられることになったのも、人気を後押ししているのかもしれません。
 
なお、各うなぎを使ったメニューの平均価格は以下の通り。
参考までに、ランチで定番のメニュー(ラーメン・カレー・オムライス・カツ丼)の平均価格と比較すると、うなぎを使ったメニューは、一品あたり約2~5倍程度、高価格であることが分かります。

根深い日本での「うなぎ」人気

ほかのメニューと比べて、高価格ながらも高い人気を誇る、うなぎ。昨今では韓国料理ブームや新しいスイーツの登場など、さまざまなトレンドがありますが、新しいアレンジなどを加えずとも、日本で伝統的に食べられてきた定番のうなぎ料理の人気は、かなり根深いことが分かりました。
味や食感はもちろんですが、うなぎ職人を表す際に「串打ち3年、裂き8年、焼き一生」という言葉があるように、職人ならではの技術や心意気が日本人の琴線に触れることが理由かもしれません。