【春の食トレンド】「花見グルメ」で人気の食材・メニューをアンケート調査!

こんにちは、ぐるなびデータライブラリ編集部です。
本編集部では、ぐるなびが行った飲食店アンケートや、データサービス「ぐるなびデータライブラリ」のデータを元に、トレンド予想やメニューの分析を行っております。

日本には四季がある、とよく言われますが、それは食材やメニューも同じ。それぞれの季節ならではの食材を使ったご飯をいただきながら、四季折々の風景を見たりイベントを楽しむことで一層その季節を体感できる!という人も多いはず。そこで今回は、今の季節にぴったりな「花見グルメ」を特集・分析していきます。

日本人に深く定着する、花見文化

まずは、2019年からの「花見」の検索指数*をグラフで紹介します。ここから、世の中が「花見」に対してどのタイミングで、どのくらい興味を示しているかが分かります。
*検索指数…ユーザーが、指定キーワードをどのくらい検索しているかを表す数値。特定期間に検索100,000回あたり何回検索されたかで算出

 

周知の通り、2020年に入ってから新型コロナウイルスが流行しました。同年4月には「緊急事態宣言」が行われ、そこから昨年2022年までの間、春の風物詩とも言えるイベント・花見は開催自粛ムードが続きました。

コロナ禍以前の2019年の検索数には到底及びませんが、2020年以降も毎年「開花宣言」が行われる3月20日前後は検索数が増える傾向で、日本の春ならではのイベントとして花見が深く定着しているのかが分かります。

数年の間、開催中止を強いられていた花見。今年はついにウィズコロナの流れに沿って花見の解禁宣言をする公園や施設が続々と登場しています。久々の開催に嬉々として開催を心待ちにしている人も多いのではないでしょうか。

約7割が、季節感・旬を意識している

花見グルメを紹介する前に、そもそもメニューや食材の季節感・旬を意識している人はどのくらいいるのでしょうか。

 

ぐるなびが20~60代の男女にとったアンケートによると、全体の約68%が「意識している」と回答しました(「強く意識している」「ある程度意識している」の合計)。年齢層が上がるにつれて意識する人が多くなる傾向で、最も意識していると答えたのは「50~60代 女性」。反対に「意識していない」と答えたのが最も多かったのは「20~30代 男性」という結果となりました。

春ならではの旬の食材が人気

ここからは実際に「お花見で食べたい食材」について紹介します。

 

1位は「タケノコ」(35.2%)で、2位の「新ジャガイモ」(28.2%)と大きく開きがでる結果となりました。春のタケノコの多くは「モウソウチク」と呼ばれる種類が主流で、3~5月が収穫時期と言われています。タケノコはアク抜きを含めた下処理も必要なため、家で食べるよりも外食でおいしく食べたい!という人も多いのかもしれません。

「タケノコ」はニーズと需要が◎

春のタケノコ人気は、検索指数からも明らかで4月に入ると検索数が急上昇します。いわゆる検索指数はユーザーニーズとも言えるのですが、上の表からも分かるように、飲食店の取扱指数*も、検索指数と同じタイミングで上昇しています。つまり、ユーザーニーズと飲食店のニーズがタイミングよくマッチしていることが分かります。
*取扱指数…指定キーワードについて、特定時点の全店舗数における取扱店店舗数の割合を表す数値。特定時点で1,000店舗あたり何店舗存在するかという指標。

素材の良さを味わえる和食メニューが人気

 

タケノコを使ったメニューについてもアンケートを行ったところ「寿司・まぜご飯・炊き込みご飯」と、お米との組み合わせメニューが1位に。以降も、タケノコならではの香り、歯ごたえが存分に味わえるような和食メニューが人気のようです。

目にも楽しい「菜の花」に注目

先述の「メニューや食材の季節感・旬を意識している」と答えた人の中で特に人気が上昇しているのが、菜の花。旬は1~3月で、鮮やかな緑が食卓も華やかにしてくれる食材です。

2019年からの検索指数を見てみると、ここ数年でじわじわと注目度(検索数)が高まっているにも関わらず、飲食店での取扱はほとんど変化はありません。タケノコと同じように、ここの隔離を埋めることがユーザー満足度を高めるきっかけになるかもしれません。

舌でも季節を感じられるメニューに注目

今回の調査から、多くの人が花見を心待ちにしていること、そして旬の食材・メニューを意識していることが明らかになりました。特に今年は、イベント等の自粛解禁、そしてそれに伴った外食の機会が多く見られる年。例年よりもさらに季節イベント、旬の食材を使ったグルメが注目を浴びるかもしれません。

【調査概要】
調査対象:20~69歳の男女1113人(男性555人、女性558人)
調査方法:ぐるなびのインターネットリサーチシステムによる調査
調査期間:2023年2月24日(金)~27日(月)