こんにちは、ぐるなびデータライブラリ編集部です。
本編集部では、ぐるなびが行った飲食店アンケートや、データサービス「ぐるなびデータライブラリ」のデータを元に、トレンド予想やメニューの分析を行っております。
今回は、スイーツを前編・後編に分けて特集します。前編の本記事では、ぐるなび掲載飲食店のメニューデータから、定番スイーツと、ここ1年で人気が出たトレンドのスイーツを分析します。昨年の同特集では、海外スイーツと和スイーツが二軸で人気を博していましたが(昨年の記事はこちら)、今年はどんな変化があったのか詳しくみていきましょう。
<2024年>スイーツの定番人気は昨年と変化なし
まずは、飲食店での定番人気のスイーツメニューをみていきます。定番スイーツ上位20位は以下の通りです*。
*集計は、ぐるなびデータライブラリで採用している取扱指数を基準にしています。取扱指数とは、指定キーワードについて、特定時点の全店舗数における取扱店店舗数の割合を表す数値で、特定時点で1,000店舗あたり何店舗存在するかという指標を表します。
*ぐるなびメニュー掲載店舗で取り扱われているメニューデータの中から、デザートに該当するメニューの直近12か月分の取扱指数を平均し、上位メニューをランキングで記載
昨年はランキングに入っていなかったのは、20位の「ごま団子」。その他のスイーツメニューについては、昨年と大きく変化はありませんでした。
和スイーツ人気は継続。海外スイーツの人気傾向は?
次に、昨年に比べて取扱指数の増加率が上がったスイーツメニューの上位ランキングを紹介します。ここから、直近12か月で注目を浴びたスイーツとその傾向がみえてきます。
*ぐるなびメニュー掲載店舗で取り扱われているメニューデータの中から、デザートに該当するメニューの直近12か月分の取扱指数の前月からの増加率を平均し、上位メニューをランキングで記載
昨年の傾向と同じく、「みつ豆」「芋ようかん」「白玉アイス」など、和スイーツや和の素材を使ったスイーツ人気は今年も健在のようです。そのほか、「◯◯タルト」や「クレームダンジェ」といったフランス発祥スイーツの人気も垣間見られます。
ぐるなび注目スイーツは「トロペジェンヌ」
ぐるなび注目のスイーツは、「トロペジェンヌ」。トロペジェンヌとは、バターをたっぷり使ったブリオッシュ生地でカスタードとバタークリームを挟んだ、南フランスのサン・トロぺ地方発祥のスイーツのことです。
数年前に日本で大流行したスイーツ「マリトッツオ」にも似ている点が多く、マリトッツオは生クリームを挟んでいるのに対して、トロペジェンヌはカスタードクリームがメインとなっています。今後マリトッツオのように進化系やアレンジメニューも登場して日本のスイーツ界に定着していく可能性も考えられます。
フランス発祥スイーツ・グルメがブームに
この1年のトレンドスイーツにもみられるように、今夏に開催されるパリオリンピックを控えてフランス発祥のスイーツ・グルメに注目が集まっています。スイーツ系では、トロペジェンヌのほかにも、「フラン」や「フィナンシェ」、「ダックワーズ」なども専門店ができるほどに人気を博してきています。また惣菜系では、パリ現地でも人気になっているおにぎりに関連して、洋風の食材を使った「パリおにぎり」が日本国内でも話題となっています。
後編では、スイーツにおける飲食店アンケートの結果を分析していきます。