【ビッグデータで見る食トレンド】“唐揚げバブル”後、人気の揚げ物は?

投稿日:2022.02.28

こんにちは、ぐるなびデータライブラリ編集部です。天ぷら、フライ、唐揚げといったおかず系から、揚げパン、ドーナツなどのスイーツまで、家庭・外食を問わずあらゆるシーンで親しまれている“揚げ物”。中でもここ数年は、鶏唐揚げの人気が急上昇。コロナ禍のテイクアウト需要を受けて専門店が爆発的に増加し、2020~2021年は“唐揚げバブル”の様相を呈しました。今回は、そんな揚げ物のトレンドをデータから分析していきます。
 

<目次>

人気の揚げ物ランキング、「鶏唐揚げ」の強さ物語る

飲食店で最も多く提供されている揚げ物は「唐揚げ」

下の表は、ぐるなびに掲載されている全メニューデータの中から、飲食店で多く取り扱われている揚げ物を抽出し、ランキング形式にまとめたものです。集計は2021年12月時点で、ぐるなびデータライブラリで採用している「取扱指数(※)」を用いています。

※:取扱指数 ぐるなびに加盟する全店舗のうち、指定キーワードがメニューに掲載されている店舗(取扱店舗)がどのくらい存在するかを表す。特定時点に1,000店舗あたり何店舗存在するかで算出 


これを見ると1位は「から揚げ」で、4位にも「鶏から揚げ」がランクインしました。1位の「から揚げ」も鶏の唐揚げを指すケースが多く含まれていると考えられ、改めて鶏唐揚げ人気の高さが感じられます。
また、2位は「フライドポテト」、3位は「天ぷら」など、居酒屋などの定番メニューが上位となりました。

「塩麹」「台湾」など、唐揚げのバリエーションが豊富に。新感覚のおやつにも注目

次に、このデータを昨年の同時期と比較した「取扱増加率」のランキングを見てみましょう。


こちらも1位は「塩唐揚げ」。また、3位「鶏モモ肉の唐揚げ」、4位「塩麹唐揚げ」、5位「台湾唐揚げ」と、トップ5に鶏の唐揚げが4つもランクインしています。
また、6位「さばの竜田揚げ」、10位「まぐろの竜田揚げ」など、魚介を使った唐揚げも上位に入りました。

1位の「塩唐揚げ」は、しょうゆベースのタレに漬け込んで揚げたものと異なり、塩やショウガを基本としたよりシンプルな味付けのメニュー。また、「唐揚げ」と聞けば一般にはモモ肉の唐揚げが連想されますが、近年はより脂肪分が少ないムネ肉を使ったヘルシーな唐揚げも存在する中、あえて「モモ肉を使っている」ことが強調された「鶏モモ肉の唐揚げ」が3位に入っていることも興味深いポイントです。

5位の「台湾唐揚げ」とは、「炸鶏排(ザージーパイ)」と呼ばれる台湾風のフライドチキン。現地の屋台などで売られている代表的なB級グルメで、鶏ムネ肉1枚を叩いて伸ばしたものを使うため、通常の唐揚げよりも平べったく大きな形状が特徴です。ザクザクとした食感や「五香粉」という独特なスパイスの味わい、大きな見た目が若い女性を中心に好評で、都市部には人気の専門店もあります。

一方、ランキング2位の「チーズボール」とは、韓国発祥のおやつ系揚げ物。チーズにやや甘みのある生地を付けて揚げたもので、小さく丸いかわいい見た目やモチモチした食感などが、やはり若い女性を中心に支持されています。チーズを使った韓国発メニューは、過去にも「チーズハットク」などブームになるものが多く、「チーズボール」の取り扱いが増加していることには、そうした期待も含まれているのかもしれません。

改めて注目したいチキンバーガー。専門店の登場で市場拡大か

様々な揚げ物メニューが存在しますが、今回ご紹介したデータには「鶏肉」×「揚げ物」の強さが表れています。こうした中で、今改めて注目したいのが「チキンバーガー」。「チキンバーガー」とは、牛肉パティではなくフライドチキンをサンドしたハンバーガーのこと。アメリカではメジャーなファストフードですが、日本ではこれまで、牛肉パティのハンバーガー店がサイドメニューとして提供する程度のマイナーなものでした。しかし昨年来、チキンバーガーを看板とした専門店が続々登場。居酒屋チェーンやファミリーレストランがチキンバーガーの新業態をオープンしたことも、大きな話題となりました。

コロナ禍で在宅勤務などが日常となりつつある昨今、テイクアウト・デリバリーに最適とされるファストフードであり、安価で手頃な価格帯であることなども支持され、市場のさらなる開拓につながることが期待されています。

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