調査データから分析! アルコール飲料の新しい定番
こんにちは、ぐるなびデータライブラリ編集部です。
本編集部では、ぐるなびが行った飲食店アンケートや、データサービス「ぐるなびデータライブラリ」のデータを元に、トレンド予想やメニューの分析を行っております。
今回は、ぐるなびが持つさまざまなデータをもとに、“飲食店におけるお酒の取扱い”についてご紹介します(前編はこちら)。新しい食の定番と、昨今のアルコール事情が垣間見られる結果となりました。
目次
「とりあえずビール」はやはり根強い
まずは、各飲食店でどのようなお酒を扱っているかというアンケートを行いました。全体取扱数は、やはり定番「生ビール」となりました。続いて、ワイン、焼酎、ウイスキー、日本酒、と続きます。尚、洋食ジャンルにおいては、焼酎や日本酒、スパークリングワイン、チューハイなど、取扱い数が他ジャンルと比べて大きく差があるものも多いことが分かりました。
日本回帰のアルコールが人気
現在注目しているアルコール飲料については、近年ブームが続くレモンサワーの進化系、レモンをそのまま凍らせて使用した「冷凍レモンサワー」への注目度が高いようです。
前編でも紹介したクラフトジンは、特に洋食ジャンルでは極めて高い注目を集めていることが分かります。そのほか、日本ワイン、スパークリング日本酒、ジャパニーズウイスキーなど、日本回帰とも言える「日本ブランド」に特化したお酒が注目されていることが明らかとなる結果となりました。
アルコールから分かる、韓国料理の定番化傾向
ここ1年間におけるアルコールの取扱い量の変化について聞いたところ、「取扱い量が減った」という回答で一番多かったのは焼酎(37.2%)、「増えた、新規に取扱いを始めた」という回答が一番高かったのはウイスキー(21.2%)という結果に。そして注目は、約7割弱の飲食店がマッコリの取扱い量を「変わらない」と回答。ここから、昨今の韓国料理の人気は、もはやブームではなく国内の食ジャンルとして定番化の傾向が見られ、定着しつつあるようです。
広がるノンアルコール飲料の選択肢
ヘルシー志向から、家庭でも人気のノンアルコール飲料。飲食店のメニューでも珍しいものではなくなってきました。昨今では、ビール以外にもさまざまなテイストのノンアルコール飲料が多く取扱われるようになってきています。
特に洋食店では、他のジャンルに比べてノンアル・ビールやノンアル・カクテル、ノンアル・ワインなどの取扱いが多く、料理に合わせたさまざまなテイストのノンアルコール飲料を積極的に取り入れているようです。
アルコール飲料のデータから分かる、食の傾向
今回はアルコール飲料のデータを分析しましたが、このアンケートデータから、飲み物だけでなく、その裏にある食の「日本回帰」ブーム、韓国料理の定番化傾向、そしてヘルシー志向の強まりなど、昨今の「食」にまつわる傾向まで明らかになりました。
今年は忘年会や会食などの開催機会も戻りつつあります。アルコール飲料の選択肢が広がることにより、よりその時間の楽しみ方も広がるかもしれませんね。
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