【2023年トレンド予想】 アジア系料理の人気が止まらない!2022年の人気グルメから予想する、2023年注目のグルメ料理は?
こんにちは、ぐるなびデータライブラリ編集部です。
本編集部では、ぐるなびが行った飲食店アンケートや、データサービス「ぐるなびデータライブラリ」のデータを元に、トレンド予想やメニューの分析を行っております。
2022年も多くの食トレンドが生まれた1年でした。そこで今回は、昨年人気だったトレンドメニューとその要因を分析し、2023年のトレンド予想をしたいと思います。
2022年、飲食店で人気が出たメニューランキング
ぐるなびデータライブラリでは、独自のアルゴリズムの予測技術を使って未来のトレンドを予測し、6カ月以内に流行すると思われるメニュー・食材を毎月5つずつピックアップして紹介しています。これを「トレンド予報」と呼んでいます。
この「トレンド予報」で紹介したメニュー・食材が、紹介前と後でどのくらい飲食店メニューに掲載されたか(=人気が出たか)を表す「取扱指数(※)の上昇率」からランキングを作成しました。
※取扱指数…指定キーワードについて、特定時点の全店舗数における取扱店店舗数の割合を表す数値。特定時点で1,000店舗あたり何店舗存在するかという指標。
対象:「トレンド予想」掲載後5カ月間の取扱指数の平均数値が、掲載開始月の数値より上回っているもの
※1:寒天ゼリーにイチゴやミカン、キウイといったフルーツを閉じ込めて、丸く固めた香港発祥のスイーツ。
※2:タコ・ホルモン・海老が入った韓国は釜山名物の鍋料理。
※3:トマトソースと生クリーム、またはホワイトソースを混ぜたロゼソースをトッポギに合わせた韓国料理。
※4:豚肉と玉ねぎをケチャップの味付でソテーした料理。
※5:イタリアのスイーツで半解凍したアイスクリームケーキのこと。
【1位 クーロンキュウ】美しい見た目とヘルシーさが人気の要因
2022年に最も取扱指数が上昇したのは「クーロンキュウ(九龍球)」でした。寒天ゼリーにイチゴやミカン、キウイといったフルーツを閉じ込め、丸く固めた香港発祥のヘルシーなスイーツです。龍が1度に9個の球を産むことからその名がついたとされています。
甘いシロップと一緒にデザートとして食べるのが一般的で、かき氷やフレーバーシロップに変えたり、サイダーなどと合わせた簡単にできるアレンジレシピも人気です。カラフルで透き通ったビー玉のような見た目から、SNS映えすると注目が集まりました。
【2位 プーパッポンカレー】タイ発祥。ローカルフードが一躍有名に
2位には「プーパッポンカレー」がランクイン。蟹と卵をカレー風味の味つけで炒めた、タイ料理の一つです。タイ語で、「プー」は蟹、「パッ」は炒める、「ポン」は粉を意味します。
バンコクにある中華系シーフード料理の有名なレストランが発祥で、その後、他のお店にも広まっていきました。日本でもタイ料理店で提供されていたり、レトルト食品も販売されていたりしたため、タイ料理好きの間では定番メニューでしたが、2022年6月に大手牛丼チェーン店で期間限定メニューとして発売され話題になり、一気にその知名度を高めました。
【3位 ホイコーロー】今や定番となった一品が、再注目の兆し!
3位は、四川料理の一つである「ホイコーロー」。今や日本の家庭料理としても定着しているメニューですが、本場中国では、キャベツの代わりに蒜苗(葉ニンニク)を使って豆板醤や唐辛子で味付する辛味の強いものが定番です。有名中華料理人によって日本に広める際、取り入れやすいキャベツや甜麺醤にアレンジされたことで急速に広まりました。
たっぷりの野菜を摂れる点や、2021年10月には和風ホイコーロー専門店が秋葉原にオープンしたこと、2022年の「今年の一皿®」で「ガチ中華」がノミネートされたように中華料理が再注目されているという背景が、人気を後押ししました(「今年の一皿®」の記事はこちら)。
<2023年の食トレンドを大予想>アジア系料理と国内地方発信メニューに注目!
2022年のランキングから分かるように、今アジア系料理の人気が上昇中。この結果も含めて、ここからは、2023年に人気が出ると予想される、ぐるなび注目のグルメを3つ紹介します。
【チャドルバギ】見た目も楽しい!韓国ではサムギョプサルと並ぶ人気メニュー
注目グルメ1つ目は、韓国料理の「チャドルバギ」。本来は韓国語で牛あばらの霜降り肉である「ともばら肉」を意味しますが、日本では焼肉スタイルで食べる料理を指すことで使われることが一般的です。薄くスライスされ、くるくる巻きの見た目をした肉が特徴です。
韓国では、専門チェーン店が登場するほど全国各地で人気を集めています。日本では、新大久保や京都に専門店ができたり、韓国の人気アーティストの影響や日本の人気グルメドラマで取り上げられたりしたことがきっかけで、徐々に知名度を上げました。
【ナッコプセ】ご飯にぴったりなピリ辛な味付けに、ハマる人続出!
2022年のランキング4位にもランクインした「ナッコプセ」は、2023年も引き続き注目のメニューです。タコ・ホルモン・海老が入った韓国・釜山名物の鍋料理で、韓国語のナクチ(タコ)・コプチャン(ホルモン)・セウ(海老)の頭文字を取って名付けられました。コチュジャンなどをベースにしたピリ辛の味付けが特徴です。
2019年に人気グルメ系ドラマで登場して話題となり、現在では、新大久保のコリアンタウンだけでなく、京都には専門店が出るほどの人気ぶり。2023年もよりその人気に拍車がかかることが予想されます。
【米を使った食材・国内の地方発信グルメ】小麦粉価格高騰が影響。地方発信グルメも見逃せない
昨今の小麦粉価格高騰の影響を受けて注目されるのが、小麦粉以外の原材料を使ったグルメ。例えば、2022年のランキングでも9位にランクインした「海鮮丼」のような丼メニュー、米粉を使った麺やパン、もち米を使ったスイーツなどが挙げられます。
小麦粉価格の高騰は今後も数年にわたって続くと考えられ、小麦粉以外の原材料を使った新たなメニュー・食材の登場が予想されます。
あわせて、「炊き肉(鹿児島)」や「台湾もつ鍋(名古屋)」といった、地方発信グルメにも注目です。特定の店で誕生し、エリア全体で有名になる料理や、「夜アイス(大阪)」といったエリア限定のトレンドなどを指します。この地方「ならでは感」は、グルメな人たちの心をくすぐり、SNSなどを通して話題になっています。
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【飲食店の2025年経営戦略】レポート
2025.02.10
昨年(2024年)の業績は、コロナ後の回復基調から利益や客数などで変化のきざしがみられ、今後1年間(2025年)の業績予想も、やや控えめになっているようです。大幅な業績アップが望めない状況の中、経営戦略を改めて考えてみる必要があるのではないでしょうか。 経営状況や今後1年間(2025年)の経営戦略を、ぐるなび加盟飲食店の皆さまにお伺いしました。あわせて経営戦略のひとつとして注目されるM&Aについても聞いています。経営上の様々な課題への今後の戦略を考えるヒントを探ります。
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食関連データ・25年1月「ヘルシーメニュー」
2025.01.28
ぐるなびに加盟している全国の飲食店を対象に、健康メニューについて、取扱い状況、訴求点、実際に提供しているメニュー、参考情報、注文客層、客からの評価、今後の取扱い意向と実際に取扱いたいメニュー、取扱いのメリット、健康ドリンクの取扱い状況、実際に提供している健康ドリンクと今後提供したいものなど、意識と実態を調査しました。
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食関連データ・24年12月「生鮮野菜」
2024.12.24
ぐるなびに加盟している全国の飲食店を対象に、生鮮野菜の取扱いについて、仕入状態、通年取り扱っている野菜、仕入先、仕入頻度、取扱い量の変化、重視点、珍しい野菜の導入意向、仕入れ先数、仕入先の使い分け、仕入れ先の特徴、仕入れ先生産者の認知経路、生産者からの直接仕入れの意向、直接仕入れにおける課題、人気メニュー、生鮮野菜取扱い上の課題など、意識と実態を調査しました。
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