【2025年】人気“魚介類メニュー”の傾向は?注目の韓国グルメもチェック

 

こんにちは、ぐるなびデータライブラリ編集部です。
本編集部では、ぐるなびが行った飲食店アンケートや、データサービス「ぐるなびデータライブラリ」のデータを元に、トレンド予想やメニューの分析を行っております。

今回は、魚介類メニューについての特集です。昨年の同特集では、2023年の中国による日本産水産物の輸入禁止措置が影響し、「国産ホタテ」への応援活動に注目しました(昨年の記事はこちら)。今年はいったいどんな変化が見られるのか、データから詳しく見ていきましょう。

揚げ物が多い定番メニュー

定番人気TOP20の魚介類メニューは何なのか、まずは取扱指数*からみていきましょう。
*取扱指数…指定キーワードについて、特定時点の全店舗数における取扱店店舗数の割合を表す数値で、特定時点で1,000店舗あたり何店舗存在するかという指標

ぐるなびメニュー掲載店舗で取り扱われているメニューデータの中から、魚介料理に該当するメニューの直近12ヶ月分平均の取扱指数の上位メニューをランキングで記載。

ランクインしたメニューは昨年と大きく変化はなく、「揚げ物」を多く含むランキングとなりました。これは、保存のしやすさや調理工程の簡易化といった「店舗のオペレーション」と、ボリュームを担保しつつ家庭では作りづらいメニューが食べられる「顧客ニーズ」の両立が図れることが要因かもしれません。

人気メニューに“いか類”が台頭

次に、この1年で取扱指数の増加率が増加したメニューの上位ランキングを紹介します。直近12ヶ月で特に注目を浴びた魚介類メニューが見えてきます。

ぐるなびメニュー掲載店舗で取り扱われているメニューデータの中から、魚介料理に該当するメニューの直近12か月分の取扱指数の前月からの増加率を平均し、上位メニューをランキングで記載。

増加率ランキングでの注目は、いか類メニューの台頭。昨年は、今年1位に輝いた「いかチヂミ」のみが増加率ランキングに入っていましたが、今年は4つがランクイン。焼き、揚げ、炒めなど、さまざまな調理方法で楽しめるのが魅力です。
また、「こぼれいくら」(2位)や「特上うな重」(20位)といった非日常感を演出しつつSNS映えするメニューも人気のようです。

注目は韓国のカニ料理「カンジャンケジャン」

生のワタリガニを醤油ベースの特製ダレに漬け込み熟成させた韓国の伝統料理。殻に吸い付くようにして身を食べ、最後は甲羅の部分にご飯を入れてカニ味噌と混ぜて食べるのが一般的です。日本では主に韓国料理店などで提供されていますが、継続する韓国料理人気や韓国ドラマ、SNSなどの影響で知名度が上昇しています。
直近では大阪に専門店がオープンしたり、回転寿司チェーンではフェアメニューとして登場したりと、注目が集まっています。

“外食らしさ”と“素材感”が求められる魚介類メニュー

揚げ物や焼き物、「海鮮焼売」や「海老しんじょう」など、家庭では手間がかかる工程のメニューが多くランクインした魚介類メニューランキング。ここから、“外食ならではの価値”が感じられるメニューが顧客に選ばれやすいことがうかがえました。
また、ケジャンやチュクミといった韓国風の味付けを施したメニューが注目を集める一方で、全体としては素材そのものの味を活かした、濃すぎない味付けのメニューが日本の飲食店では根強く支持されている傾向も見られました。
「手間への対価」と「素材への信頼」が、魚介類メニューでは重要な要素なのかもしれません。

 

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