<魚介類メニュー>2024年の注目は?定番とトレンド食材を分析

 

こんにちは、ぐるなびデータライブラリ編集部です。
本編集部では、ぐるなびが行った飲食店アンケートや、データサービス「ぐるなびデータライブラリ」のデータを元に、トレンド予想やメニューの分析を行っております。

今回は、魚介類を使った飲食店メニューについての特集です。昨年の同特集では、「『エビ』人気」と「貝出汁」について注目しましたが、今年はそのトレンドに変化が訪れる結果となりました。注目の魚介類について、詳しくみていきましょう(昨年の記事はこちら)。

定番メニューの「エビ」人気は健在

飲食店での定番人気TOP20の魚介類メニューは何なのか、まずはデータをもとにみていきましょう。

*集計は、ぐるなびデータライブラリで採用している取扱指数を基準にしています。取扱指数とは、指定キーワードについて、特定時点の全店舗数における取扱店店舗数の割合を表す数値で、特定時点で1,000店舗あたり何店舗存在するかという指標を表します。

※ぐるなびメニュー掲載店舗で取り扱われているメニューデータの中から、魚介類に該当するメニューの直近12か月分の月次取扱データを平均し多い順にランキング化(刺身、炭火焼、タタキなど調理名がメニュー名になっているものは除外)

人気定番メニューは、昨年と大きな変更はありませんでした。2~5位からも分かるように、あいかわらず「エビ」を使ったメニューの人気は衰え知らず。特徴として、冷凍保存できるオペレーションを意識した魚介類メニューの割合が多いかもしれません。

ヘルシーな調理方法の魚介類メニューが人気

次に、昨年に比べて人気が上がった魚介類メニューを、増加率順にランキングで紹介します。

※ぐるなびメニュー掲載店舗で取り扱われているメニューデータの中から、魚介類に該当するメニューの直近12か月分の取扱指数の前月からの増加率を平均し、上位メニューをランキングで記載
 

昨年に比べて人気が出た魚介類メニュー1位は、「シャークナゲット」なるサメ肉を使ったメニュー。高たんぱく質・低カロリー・低脂肪なサメ肉を使っていて、昨今のヘルシー志向を象徴したトップへの君臨となりました。揚げ物よりも煮物や焼き物といった調理方法メニューの人気が多いのも、魚介類≒ヘルシー、というのが求められているのかもしれません。
また、昨年は「チュクミ」や「カンジャンセウ」といった魚介類を使った韓国料理の台頭が明白でしたが、今年はさまざまな国発祥の魚介類メニュー(調理方法や味付け)の人気が垣間見られる結果となりました。

主張し過ぎない、アレンジ豊富な「ホタテ」人気

刺身、カルパッチョ、炒めもの、煮物…クセが少ないがゆえにさまざまな料理に使用されるホタテ。高たんぱく質、低脂肪、さらにはビタミンも豊富なことが特徴で、先出の増加率ランキング1位「シャークナゲット」とも共通点があり、ヘルシー志向の層にぴったりな食材です。また、2023年8月から続く中国の日本産水産物の輸入禁止措置により、国内における国産ホタテへの応援活動が多く展開されました。この動きは今だに続いており、今後もますます注目度が上がることが期待されます。

オペレーションを意識した魚介類メニューが◎

魚介類メニューは日本国内の飲食店では欠かせない存在。人気取扱メニューランキングを見る限り、その素材本来の味わいは保ちつつ、保存方法や調理方法といったオペレーションが複雑過ぎないメニューの情報が、飲食店からは求められているのかもしれません。


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