こんにちは、ぐるなびデータライブラリ編集部です。
本編集部では、ぐるなびが行った飲食店アンケートや、データサービス「ぐるなびデータライブラリ」のデータを元に、トレンド予想やメニューの分析を行っております。
今回は「アルコール飲料」特集です。昨年はウイスキーではなくソーダ割りの意味で「◯◯ハイボール」と称するドリンクのブームが垣間見られたアルコール飲料(昨年の記事はこちら)。今年はどんなブームが見られるのか、ぐるなび独自のデータから分析していきましょう。注目のアルコール飲料もご紹介します。
揺るがない定番ドリンクの顔ぶれ
まずは飲食店における定番人気のアルコール飲料について、ランキング形式で上位20位を紹介します。
*集計は、ぐるなびデータライブラリで採用している取扱指数を基準にしています。指定キーワードについて特定時点の全店舗数における取扱店店舗数の割合を表す数値「取扱指数」は、特定時点で1,000店舗あたり何店舗存在するかという指標です
取扱指数のランキングの顔ぶれはここ数年変わらず。昨年との違いは14位「ノンアルコールビール」と15位「チュウハイ」の順位が入れ替わったのみで、その他は昨年とまったく同じ順位結果となりました。
フルーツベースのサワー・カクテルが人気
次に、ここ12ヶ月において取扱指数が上がったアルコール飲料を見ていきましょう。ここから、いわゆる「トレンド」のアルコール飲料がわかります。
注目は、上位20つのうち約半数を占めた、フルーツをベースとしたサワー・カクテル。その種類は豊富で、特に「福岡あまおう」「日向夏」「カボス」など、日本のフルーツをメインに使ったメニューが上位に入っているのも特徴です。
昨年のハイボール(炭酸割り)ブームはこの1年でいくばくか落ち着いたようで、アルコール飲料のトレンド変化の激しさが見て取れます。
フルーツ次第でオリジナルの味に。「サングリア」に注目
サングリアとは、ワインにフルーツやスパイスを漬け込んだスペイン発祥のアルコールドリンクのこと。赤ワインベースが基本ですが、白ワインやスパークリングワインを使ったものや、近年はノンアルコール版も登場し、幅広い層で人気を集めています。
健康志向の高まりや、たっぷりの果実でSNS映えする見た目で再注目の的に。レストランやバルで季節の果物を使った限定メニューが提供されているだけでなく、缶タイプや簡易キットなど家庭向け商品も増加中です。
「アルコール飲料の味を引き立てる」食事が求められる!?
この1年で人気を博したドリンク、そして注目の「サングリア」を見る限り、ドリンクそのものに強い香りや味わいがあるものがトレンドになる傾向があるようです。
定番のアルコール飲料は「食事の味を引き立てる・ジャマしない」アルコールがほとんどですが、これからは「アルコール飲料の味を引き立てる・ジャマしない」食事やおつまみにも注目が集まるかもしれません。