【外食需要の復活】アルコール飲料のデータから分かる飲食業界の今(アルコール飲料分析 ~後編~)
こんにちは、ぐるなびデータライブラリ編集部です。
本編集部では、ぐるなびが行った飲食店アンケートや、データサービス「ぐるなびデータライブラリ」のデータを元に、トレンド予想やメニューの分析を行っております。
データから見るアルコールのトレンドを分析・紹介した前編に続き、後編では、ぐるなび掲載飲食店に実施した「アルコール飲料に関する調査」におけるアンケート結果を紐解いていきます(前編はこちら)。昨年の同アンケートでは、アルコール飲料から食の傾向が明らかになりました(昨年の記事はこちら)。今年はどういった動きがあったのか、詳しく見ていきましょう。
飲食店でも顕著なウイスキーブーム
料理ジャンル別に「取扱っているアルコール飲料の種類」についてアンケートを行ったところ、全体取扱がもっとも多かったのは「生ビール」、次いで「ワイン」という結果でした。この上位2つは昨年と順位変わらずですが、昨年は4位だった「ウイスキー」が「焼酎」と順位を交代し、3位に。昨今の世界的なウイスキーブームの影響が垣間見られます。
「新ジャンルビール」は、昨年よりも取扱い減。外食シーンでは、節約志向を避ける人も多いのかもしれません。
高まるアルコール飲料への注目
現在注目しているアルコール飲料も、トップは「ジャパニーズウイスキー」とウイスキー人気が顕著に出ており、昨年と比べて注目度も10%ほど上がっています(昨年:5位 13.4%)。中華や和食など、料理ジャンルを問わず注目を集めているのも特徴です。
どの種類も全体的に昨年よりも注目度が上がっており、アルコール飲料に対する関心が高まっている飲食店が多い印象です。
飲食店におけるアルコール飲料の取扱量は軒並み増加
すべてのアルコール飲料において、昨年と比べて「増えた、新規に取扱いを始めた」と回答する飲食店が多く、全体的に10~20%ほど上がっています。
昨年も「増えた、新規に取扱いを始めた」という回答でもっとも高かったのは「ウイスキー」でしたが、その割合は21.2%で、唯一の20%超えでした。それに比べて今年は、多くのアルコール飲料で20%を超えています。
反対に「(取扱い量が)減った」という回答は縮小。昨年はほとんどの種類で30%程度「減った」と回答していましたが、今年は高くても20%前後となりました。
アルコール飲料から分かった、外食需要の復活
コロナ禍や価格高騰といった影響を強く受け、しばらく厳しい状況だった飲食業界。しかしながら、今回のアンケート結果を紐解くと、昨年と比べてアルコール飲料への関心や取扱い量は着実に増えており、これは同時に外食需要の復活の兆しが垣間見られます。ウイスキーを例とするアルコール飲料の新たなブームは、この需要拡大を後押しするため、今後のさらなる動きに注目です。
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