キーワードは「香り」。アルコール飲料のトレンド分析
こんにちは、ぐるなびデータライブラリ編集部です。
本編集部では、ぐるなびが行った飲食店アンケートや、データサービス「ぐるなびデータライブラリ」のデータを元に、トレンド予想やメニューの分析を行っております。
毎年新たなトレンドを生み出す「アルコール飲料」。昨年は、栄養豊富な果実のリキュールやビネガーを使ったサワーといった、健康志向が反映されたアルコール飲料の人気が垣間見られました(昨年の記事はこちら)。
さて、この1年でどんな変化があったのでしょうか。ぐるなびが持つデータから、そのトレンドの変化と傾向を分析し、今年注目のアルコール飲料についてご紹介します。
定番は変化なし。トップ3の人気は定着
まずは、ぐるなびに登録されている飲食店の取扱指数(※1)から、飲食店における定番人気のアルコールについてランキング形式(※2)で紹介します。
※1:指定キーワードについて特定時点の全店舗数における取扱店店舗数の割合を表す数値「取扱指数」は、特定時点で1,000店舗あたり何店舗存在するかという指標。
※2:ぐるなびメニュー掲載店舗で取り扱われているメニューデータの中から、アルコールに該当するメニューの直近12か月分の取扱指数を平均し、上位メニューをランキングで記載(2024年9月現在)。
取扱指数のランキングは昨年とほぼ変化はなく、特に上位5位は昨年とまったく同じ順位となりました。昨年、初めて「焼酎」を抜いて3位となった「ハイボール」は、今年もその順位を死守しました。国内はもちろん、海外からも注目を集める日本のハイボール。インバウンド旅行者が、日本の飲食店で飲んだハイボールを自国でも楽しみたいとお土産に購入し、一時は日本のウイスキーが品薄になるほどで、まだまだその人気が衰える気配がありません。
「ハイボール」という名の炭酸割りが人気
次に、昨年に比べて人気が出たアルコール飲料を見ていきましょう。ここ1年で取扱指数が増加したランキング(※3)をご紹介します。ここから、昨年から今年にかけて人気が出たアルコール飲料が分かります。
※3:ぐるなびメニュー掲載店舗で取り扱われているメニューデータの中から、アルコールに該当するメニューの直近12か月分の取扱指数の前月からの増加率を平均し、上位メニューをランキングで記載。
※サムライハイボール:日本酒を炭酸水で割ったもの。
※オールドファッションド:バーボン・ウイスキーまたはライ・ウイスキーを用いたカクテル。
※スプリッツァルージュ:スプリッツァーというカクテルのベースの白ワインを赤ワインに代えたもの。
ハイボール人気が如実に出るランキングとなりました。もともとハイボールとは、ウイスキーをソーダで割ったもののことを指しますが、日本酒をソーダで割った「サムライハイボール」(1位)、「日本酒ハイボール」(6位)、「泡盛ハイボール」といった、ソーダ割りを「◯◯ハイボール」と表現したものが人気のようです。また、フルーツを主役にしたアルコール飲料も人気で、トップ20のうち5つがフルーツ系となりました。
個性溢れる「エールビール」に注目!香りと味わいが特徴
エールビールとは、上面発酵で醸造されるビールの一種のこと。一般的なラガービールとは違い、じっくりとその特徴的な香りと味わいを楽しみながら飲むイメージです。2017年頃から始まったクラフトビールブームの中で、数多くのエールビールが製造され、現在も各地で新たなご当地エールビールの発売が続いています。2024年5月には大手ビールメーカーから糖質ゼロのエールビールが発売となり、今後もより注目を集めることが期待されます。
お酒の個性的な「香り」を楽しむ、がトレンドの予感
今回のデータ分析より、最近のアルコール飲料のトレンドは、味覚だけでなく、その「香り」を嗅覚でも楽しむ、というのがキーワードであることが分かりました。
エールビールはもちろん、日本酒、泡盛、芋焼酎などは、この「香り」が一つひとつラベルによって大きく違う個性を持つのが特徴。もちろん炭酸で割らずとも香りは楽しめますが、炭酸で割ることで、喉越しがよくなるだけでなく、口から鼻に香りが抜けやすくなります。ウイスキーだけでなく、特徴ある香りを持つお酒を炭酸で割る「◯◯ハイボール」のブームは、今後もしばらく続きそうです。
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【飲食店の2025年経営戦略】レポート
2025.02.10
昨年(2024年)の業績は、コロナ後の回復基調から利益や客数などで変化のきざしがみられ、今後1年間(2025年)の業績予想も、やや控えめになっているようです。大幅な業績アップが望めない状況の中、経営戦略を改めて考えてみる必要があるのではないでしょうか。 経営状況や今後1年間(2025年)の経営戦略を、ぐるなび加盟飲食店の皆さまにお伺いしました。あわせて経営戦略のひとつとして注目されるM&Aについても聞いています。経営上の様々な課題への今後の戦略を考えるヒントを探ります。
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食関連データ・25年1月「ヘルシーメニュー」
2025.01.28
ぐるなびに加盟している全国の飲食店を対象に、健康メニューについて、取扱い状況、訴求点、実際に提供しているメニュー、参考情報、注文客層、客からの評価、今後の取扱い意向と実際に取扱いたいメニュー、取扱いのメリット、健康ドリンクの取扱い状況、実際に提供している健康ドリンクと今後提供したいものなど、意識と実態を調査しました。
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食関連データ・24年12月「生鮮野菜」
2024.12.24
ぐるなびに加盟している全国の飲食店を対象に、生鮮野菜の取扱いについて、仕入状態、通年取り扱っている野菜、仕入先、仕入頻度、取扱い量の変化、重視点、珍しい野菜の導入意向、仕入れ先数、仕入先の使い分け、仕入れ先の特徴、仕入れ先生産者の認知経路、生産者からの直接仕入れの意向、直接仕入れにおける課題、人気メニュー、生鮮野菜取扱い上の課題など、意識と実態を調査しました。
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