トレンドに変化あり!2024年の人気「サラダ」メニューの傾向とは
こんにちは、ぐるなびデータライブラリ編集部です。
本編集部では、ぐるなびが行った飲食店アンケートや、データサービス「ぐるなびデータライブラリ」のデータを元に、トレンド予想やメニューの分析を行っております。
今回は、サラダ特集です。昨年の同特集では、濃いめの味付けや腹持ちの面で「満足感」のあるサラダが注目されていましたが(昨年の記事はこちら)、今年のトレンドはどうなっているのでしょう。ぐるなび掲載店舗のメニューデータから、詳しく見ていきます。
定番人気メニューは変わらず、ただし順位がじわりと変化
まずは取扱指数*ランキングを見ていきます。ぐるなび掲載店舗で定番人気とされているサラダメニューのランキングです。
*取扱指数…指定キーワードについて、特定時点の全店舗数における取扱店店舗数の割合を表す数値。特定時点で1,000店舗あたり何店舗存在するかという指標。
※ぐるなびメニュー掲載店舗で取り扱われているメニューデータの中でサラダ系に該当するメニューの取扱指数平均(2023年11月~2024年11月)上位メニューをランキングで記載。
上位20位のラインナップは昨年と大きく変わりませんでしたが、昨年4位だった「ナムル」が3位、「チョレギ」が5位→4位、「もやしナムル」が12位→8位、とじわりと順位を上げました。特に韓国料理の副菜として親しまれるナムルは、お通しやお酒のおつまみとして、今や韓国料理店以外の飲食店でも多く見かけるようになりました。こういった他ジャンルでの取扱増加も、ランキングアップを後押ししているのかもしれません。
魚介系を使ったサラダに注目!和風ブームがサラダにも
次に、この一年間で取扱指数が上がったメニュー、飲食店での取り扱いが増えた注目のサラダメニューを紹介します。
※ぐるなびメニュー掲載店舗で取り扱われているメニューデータの中から、サラダに該当するメニューの直近12か月分の取扱指数の前月からの増加率を平均し、上位メニューをランキングで記載。
昨年の増加率ランキングではほとんどランクインしていなかった“魚介系サラダ”が、トップ20位に4つランクイン。また和風の味付けのサラダも人気で、特に18位の「和風ポテトサラダ」は昨年の増加率ランキングにも入っており、2年連続で取り扱い店舗が増えているという結果になりました。魚介や和食、和風の味付けは今年のグルメにおいて多く見られており、サラダのトレンドにも大きく影響を与えているようです。
栄養価が高く、サラダと相性抜群な「アボカド」
今回ぐるなびが注目する食材は、アボカド。アボカドは、クリーミーな食感が特徴的な緑色の果肉の果実のことで、栄養価が高く「森のバター」と呼ばれています。2024年4月頃からアボカドの価格高騰が見られていますが、その人気は衰えることなく、多くの飲食店で取り扱われています。
特に女性からの人気が高いアボカドですが、肉だけでなくマグロなどの魚にも合い、味の主張も強過ぎないことからさまざまなドレッシングとの相性◎。サラダに適した食材です。
味付けよりも、「素材」が分かるサラダが人気
昨年は、味噌やごまだれ、マヨネーズなど「濃いめの味付け」を全面に押し出した名前のサラダが人気ランキングの多くを占めていました。しかし今年のランキングは、味付けよりも「どんな素材がメインで使われているか」が分かるサラダが多くランクインしている印象です。魚介、肉、フルーツ、豆など、サラダ(野菜)にプラスしてどんな栄養素が摂取できるか具体的にイメージできるか、が注目を集めるポイントなのかもしれません。
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