こんにちは、ぐるなびデータライブラリ編集部です。
本編集部では、ぐるなびが行った飲食店アンケートや、データサービス「ぐるなびデータライブラリ」のデータを元に、トレンド予想やメニューの分析を行っております。
今回は、サラダについて特集します。昨年のサラダ特集では「海外発」や「新食感」といった要素を持つサラダの人気が高まっていましたが、今年はどんなサラダが注目されているのか、データから詳しく紐解いて行きましょう。
定番人気に韓国系サラダが登場
ぐるなび掲載店舗に登録されている「サラダ」に該当するメニューの取扱指数(※)について、上位20位は以下の通りです。このデータから、定番人気のサラダメニューが分かります。
※取扱指数…指定キーワードについて、特定時点の全店舗数における取扱店店舗数の割合を表す数値。特定時点で1,000店舗あたり何店舗存在するかという指標。
ぐるなびメニュー掲載店舗で取り扱われているメニューデータの中でサラダ系に該当するメニューの取扱指数平均(2022年11月~2023年11月)上位メニューをランキングで記載。
上位20位のメニューの多くは昨年と大きく変化はありませんでしたが、4位「ナムル」や12位「もやしナムル」が新たにランクイン。5位「チョレギ」も含めて、韓国グルメの定番化がサラダメニューにも影響があることが垣間見られます。
サラダに求められる満足感
この1年間で取扱指数が上がったメニュー、つまりトレンドとして注目を集めているサラダメニューを紹介します。
ぐるなびメニュー掲載店舗で取り扱われているメニューデータの中から、サラダに該当するメニューの直近12か月分の取扱指数の前月からの増加率を平均し、上位メニューをランキングで記載。
1位の「ポテロニサラダ」は、ポテトサラダとマカロニサラダをミックスしたサラダメニュー。ポテトをメインとしたサラダメニューは、9位「和風ポテトサラダ」と11位「明太ポテトサラダ」と、合計3つが上位にランクインしています。
昨年は「海外発」や「新食感」がキーワードのサラダメニューが多かった印象ですが、和風ベースのものや、日本ならではの食材を使ったメニューが多く、味付けはマヨネーズや味噌、ごまだれといった満足度を上げる濃い味のものが人気のようです。
注目は、日本で独自に進化を遂げた【ポテトサラダ】
ポテトサラダとは、茹でたジャガイモをつぶして、細かく刻んだキュウリや人参などの野菜とマヨネーズで和えたサラダのこと。発祥は諸説ありますが、現在のマヨネーズをベースとした味付けのポテトサラダは日本で独自に進化したといわれています。
「ポテトサラダ」の取扱指数は2023年1月から右肩あがりに上昇しています。
最近では色や盛り付け方など、見た目にインパクトがある「進化系ポテトサラダ」なるものが登場し、若者を中心にSNS映えという観点で人気となっています。2023年9月にはリゾートホテルでポテトサラダフェスが開催されたり、10月10日のポテトサラダの日に因んで大手食品メーカーから新商品が販売されたりするなど、ますます注目を集めるメニューになっています。
「満足感」と「見た目のインパクト」がトレンドのキーワード
ヘルシー志向によるサラダ人気は相変わらずですが、濃いめの味付けや腹持ちの面など、ヘルシーながら「満足感」も求められてきているサラダ。そして、いかにSNS映えするかといった「見た目のインパクト」は、食のトレンドには今や必要最低限の要素となっているようです。
この2つをカバーしている「ポテトサラダ」人気にはもちろん要注目ですが、「満足感」と「見た目のインパクト」というキーワードは、ほかのサラダメニューのトレンドを生み出すヒントになるのかもしれません。