こんにちは、ぐるなびデータライブラリ編集部です。
本編集部では、ぐるなびが行った飲食店アンケートや、データサービス「ぐるなびデータライブラリ」のデータを元に、トレンド予想やメニュー分析を行っております。
今回は、ぐるなびが予想する「2025年の食トレンド」についてご紹介します。昨年2024年に注目していたキーワードとその結果を振り返りつつ、今年のトレンド傾向を予想していきます。
※昨年の記事はこちら:【2023年振り返り】【2024年予測】
<振り返り>2024年の注目キーワードと振り返り
まずは昨年2024年のトレンドについて振り返っていきます。キーワードは大きく4つ。具体的なメニュー例もご紹介しつつ、それぞれのキーワードの詳細や要因を解説します。
①【日本食】王道メニュー以外にも注目
インバウンド需要の増加とあわせて、近年の世界的なトレンド「健康志向」との相性の良さからトレンドに。寿司、天ぷら、ラーメンといったこれまでの日本食王道メニューにとどまらず、新ローカルな日本食メニューにも注目が集まりました。
・トレンドメニュー例:味噌汁、牛カツ・焼き鳥
②【食べ歩きメニュー】SNS映えがな見た目が◎
ビジュアル重視傾向がある若い世代への受けはもちろん、日本旅行・日本食をSNSで発信しようとインバウンドで訪れた人々の影響も多大。見映えある食べ歩きメニューが続々と登場しました。
・トレンドメニュー例:ホットドッグ、いなりずし・揚げサンド
③【台湾系グルメ】円安が注目メニューに影響
円安で欧米への旅行がしづらくなったことで、日本人の旅行先として韓国や台湾の人気が上昇。これにより、今まで知られていなかった台湾のローカルグルメにも注目が集まり、日本国内でもブームが起こりました。
・トレンドメニュー例:台湾おにぎり、台湾ドーナツ、牛肉麺
④【Y2Kリバイバル】懐かしさ=新しいにつながる
Y2Kとは、2000年代を表す言葉。ファッションなどでもこのY2Kブームが起きたのと同じく、食でもY2Kブームが到来しました。2000年代に一部で流行した、いわゆる懐かしいメニューが、若者にとっては「新しい」存在となり、喫茶店・カフェなどを中心に再ブームに。
・トレンドメニュー例:キャロットケーキ、キーマカレー、クイニーアマン
ぐるなびが考える2025年食トレンドキーワード
2025年に予想される食トレンドも、大きく4つのキーワードに分けられます。それぞれのキーワードとその背景、メニュー例を紹介します。
①韓国リバイバル:再ブームの火付け役はZ世代
過去に日本でも流行っていたグルメが、韓国でブーム・最新トレンドに。これがZ世代にとってもトレンドとなることが予想され、日本でも再ブームとなる傾向が見られます。
・メニュー例:コンブチャ、グリークヨーグルト、チョコミント
②韓国タコ料理:「チュクミ」ブームが拡大
イイダコを甘辛く炒めた「チュクミ」人気が徐々に高まっていることや、タコに特化した韓国料理店のオープンなどをきっかけに、韓国のタコ料理に注目が集まる予感です。
・メニュー例:チュクミ、サンナッチ
③メキシカン:ジワジワ検索数が増加
2024年、メキシカン関連のメニューワードのデータが増加傾向に。実際にメキシカン料理専門店のオープンも目立っており、今後さらに注目が集まることが予想されます。
・メニュー例:ナチョス、タコス、ワカモレ、トルティーヤ
④白濁スープ系:濃厚スープメニューが人気の予感
ジャンル問わず、各アジア系から日本国内メニューまで、鶏や豚を使ってじっくりと出汁をとる「白濁スープ系」メニューの検索数が増加しています。新たに見つかる白濁スープを使ったメニューが爆発的にブームを起こす可能性も。
・メニュー例:バクテー、鶏白湯、ちゃんぽん、タッカンマリ
インバウンドと韓国トレンドが大きく影響
360万人以上という、過去最高の年間訪日外客数を更新した2024年。円安傾向も変わらず、大阪万博も開催されることから、日本らしさ、写真映えする見た目など「インバウンド需要」は2025年の食トレンドにおいても重要です。
また、特に若い世代における韓国トレンドの影響も大きく、韓国の流行=最先端という認識が当たり前に。過去に日本で流行したものはしばらく流行らない、という今までの常識もアップデートする必要がありそうです。