<米飯料理のトレンド>2023年は国内食材を使ったグルメに注目!
こんにちは、ぐるなびデータライブラリ編集部です。
本編集部では、ぐるなびが行った飲食店アンケートや、データサービス「ぐるなびデータライブラリ」のデータを元に、トレンド予想やメニューの分析を行っております。
昨年2022年にも特集した「米飯料理」を、今年もデータから分析していきます(昨年の米飯料理の記事はこちら)。ぐるなびが注目する米飯料理は、意外にも日本人のソウルフード。その意外な理由についても紹介していきます。
<2022年> 「内食」需要が米飯料理のトレンドに影響
昨年はコロナ禍の影響を大きく受け、家でも簡単に作れたり、デリバリー・テイクアウト需要に合うものだったりと、いわゆる「内食」に適した米飯料理がブームとなっていました。また、海外の米飯料理人気も高い傾向でした。
この一年でどのような変化があったのか、ここから詳しく解説していきます。
定番の米飯グルメは昨年と大きな変動はなし
まずは飲食店の取扱*ランキングから、“定番”米飯料理を見ていきましょう。
*集計は、ぐるなびデータライブラリで採用している取扱指数を基準にしています。指定キーワードについて特定時点の全店舗数における取扱店店舗数の割合を表す数値「取扱指数」は、特定時点で1,000店舗あたり何店舗存在するかという指標です。
*ぐるなびメニュー掲載店舗で取り扱われているメニューデータの中から、米飯に該当するメニューの直近12ヶ月の取扱指数を平均した上位20位
定番米飯料理については、昨年と大きな変動は見られませんでした。カレーやリゾット、丼ものなどメイン料理はもちろん、お酒を飲んだあとの「締め」に人気のお茶漬けやおにぎり、卵かけご飯といったシンプルな料理まで、ジャンル問わずさまざまなシーンでお米が使われていることが分かります。
約9割が総入れ替え。今年のトレンド傾向は?
次に、直近12カ月で取扱指数が上がった米飯メニューを見ていきます。ここから、米飯料理のトレンドが明らかになります。
ぐるなびメニュー掲載店舗で取り扱われているメニューデータの中から、米飯に該当するメニューの直近12か月分の取扱指数の前月からの増加率を平均し、上位メニューをランキングで記載。
※チュク:お米の粒が残らない程度につぶした韓国のお粥
※包み寿司:海苔の上に具材をのせて包むようにして食べるお寿司
トレンドは大きく変化し、昨年のランキングから約9割が入れ替わりました。特に、魚介を使った米飯料理は昨年4つから7つがランクインと大躍進。同じく、丼ものも今年は5つがランクインしています。
日本人のソウルフード「おにぎり」に注目!
ぐるなびが注目する米飯料理は「おにぎり」。身近なグルメなので「なぜ今?」と思われる方もいるかもしれません。これは、昨今の小麦などの食材価格高騰によって国産のお米に注目が集まったことや、外出や行楽の機会が増え、ワンハンドフードの需要が高まったたことが要因です。
都内や首都圏のおにぎり専門店では連日行列ができるほどの人気です。
国内食材を使ったグルメがトレンドの予感
食材価格高騰は、日本国内のグルメに大きく影響していることがわかる結果となりました。輸入食材の価格高騰は今後も続くことから、海外のお米・食材を使ったグルメよりも、国内のお米・食材の特徴に合わせた米飯料理が今後のトレンドを牽引していることが予想されます。昨今の流行から、ここにSNS映えやローカル感をプラスすることがポイントになってくるかもしれません。
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