食プロモーションとは―飲食店や食品の事例4選
食プロモーション(フードプロモーション)とは、飲食店や食品の販売促進活動になります。
具体的には、「飲食店によるメニュー開発」「SNSマーケティング」「試食会イベント」「有名人や異業種とのコラボ」「メディア露出」などの集客施策です。本記事では、食プロモーションの「概要・方法論」と「4つの事例」について、お伝えしていきます。
食プロモーションとは?
食プロモーションとは、食品・食材や食文化の認知啓発・消費拡大・販路拡大を目指した活動及び人材の育成などを目指した宣伝活動です。
認知啓発活動
テレビ、雑誌、インターネットなどのメディアを通じて情報を発信し多くの人々に新しい情報や魅力を伝えるとともに、試食会などのイベントなどで消費者と直接触れ合う機会を設け、その魅力を体感してもらう活動を行います。
消費拡大
割引や特典を提供するキャンペーンの展開や、消費者のニーズに合わせた新しい食品や料理を開発して市場に投入することで、消費者の関心を引き続ける取り組みを行います。
販路拡大
消費者に商品の提供が可能になる流通チャネルの多様化や、他業種や他ブランドとのコラボレーションを行い、新たな市場へのアプローチを図る取り組みを行います。
人材育成
研修やセミナーを開催して業界全体のレベル向上を図る教育プログラムや、食品衛生管理者やシェフの資格取得をサポートするプログラムを提供し、専門知識を持つ人材の育成を支援する取り組みを行います。
もう少しイメージしやすいように、弊社ぐるなびが実施してきた個別の事例について、ご紹介していきましょう。
食プロモーションの事例4選
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事例1.ジビエ取扱飲食店の拡大
飲食店のシェフに向けて、ジビエについてより深く知る機会「ジビエラボ」を開催し、ジビエ取扱飲食店の拡大に向けた取り組みを実施しました。具体的には、約20施設のジビエ、約10種類の部位を食べ比べてもらいました。
特筆すべき点は、合計3回、約4ヶ月にわたってセミナーを行い、講義型ではなくラボ(研究)形式のセミナーを行ったことです。これにより、一過性の発想でのジビエメニュー開発ではない長期提供メニュー開発を促しました。
詳細はこちら⇒【事例紹介】ジビエ取扱飲食店の拡大に向けた取り組み <農林水産省 鳥獣対策室様>
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事例2.農林水産省の食育促進
地域や学校における食育の取組の支援を強化するため、農林水産産業の取り組み「消費・安全対策交付金のうち地域での食育の推進」を実施しました。
- 地域等で共食したいと思う人が共食する割合を増やす。
- 地域や家庭で受け継がれてきた伝統的な料理や作法等を継承し、伝えている国民を増やす。
- 農林漁業体験を経験した国民を増やす。
- 学校給食における地場産物等を活用した取組等を増やす。
- 栄養バランスに配慮した食生活を実践する国民を増やす。
- 産地や生産者を意識して農林水産物・食品を選ぶ国民を増やす。
詳細はこちら⇒令和5年度消費・安全対策交付金のうち地域での食育の推進 <農林水産省様>
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事例3.農林水産省の米粉商品開発
米粉の利用拡大のため、「米粉商品開発等支援対策事業」を運営する農林水産省の事務局として、米粉商品開発の支援を行いました。
具体的な事務局の業務は、公募・採択等の運営、米粉の特徴を生かした商品の開発・製造等を行う民間事業者等のサポート並びに進行管理です。公募及び審査業務を踏まえ、83社を採択しました。
詳細はこちら⇒米粉商品開発等支援対策事業<農林水産省様>
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事例4.食文化コンテンツ関連の人材育成
農林水産業の「食文化コンテンツ関連の人材の高度化委託事業」を受託し、和食文化継承リーダー研修を開催しました。
目的は、次世代を担う子供たちや食生活の改善意識の高まりやすい子育て世代に対して和食文化の普及活動を行う中核的な人材を育成し、和食文化継承の機運の醸成を図り、次世代へ和食文化を継承することです。 管理栄養士・栄養士、幼稚園、保育所等の教諭、保育士や小学校の教諭、栄養教諭、学校栄養職員等を中心に、15回開催して、約450名が受講しました。
詳細はこちら⇒食文化コンテンツ関連の人材育成等委託事業 <農林水産省様>